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『埼スタに着くまで心配していたが・・・』浦和vs横浜FM【浦和レッズ川柳試合レビュー】

浦議浦和レッズサポーター(さいたま市)

■スタジアムを見て一番最初に思ったこと

あの事件については、多くは語るまい。ただ、世の中にはアンチレッズというかアンチJリーグというか、浦和レッズが不祥事を起こせば、「待ってました!」とばかりに騒ぎ出す人たちが少なからず、いる。そういう人たちを思いっきり喜ばせちゃったな、というのが非常に悔しい。「無観客にしろ」「勝ち点20はく奪」「10試合は不戦敗に」、まあいろいろ言われて、言い返すと、また「お前らに口答えする資格はない」となるからね。一応私は、暴力は確かに悪いかもしれないが、それでチームや選手までひっくるめてみんなが連帯責任とれ、ってのはおかしんじやないの、という考え。

さあ、きょうは何人集まるか。少なきゃ少ないで、「サポーターも見放した」と嗤われそうだし、多かったら多かったで「レッズサポは反省が足んない」と怒られそうだし。

日曜、夏休みで相手はマリノス。これなら普通は子供連れのお客さんも含めて4万以上は来るだろうとみて、1時間ちょっと前に埼スタ到着。

アッパーはやや空席あり
アッパーはやや空席あり

なにかホッとした。お客さん多かったから。さすがに試合開始のころになってもアッパーには空席はあったとしても、まず4万人はカタい。すいません、レッズサポは反省が足りませんでした。応援のパワーもいつも以上で、マリノス側も負けじと返して来てくれた。

「応援やめろ」みたいなブーイングは一切なかった。

ホッとした きょうも元気な  サポーター

選手入場
選手入場

■大天狗の迫力に魅せられる

試合は、前半、レッズは私のいる南側自由席の方のゴールに攻めてくるのだが、まず私も年で目が悪く来なってるもんだから、赤と青のユニフォームが区別つきにくい。レッズとマリノスのどっちの選手だが、しばしばよくわかんなくなったりするのだ。

どちらかといったらレッズが攻勢をかけるシーンが多いのだが、30分くらい、続けざまあと一歩が出てればゴール決まったのに、ってのが続く。早川は一歩遅くて天を仰ぐし、カンテはフカすし、大久保も一歩が遅い。なんだよ、これ、ラファエル・シルバだったら決めてるだろ、と今さらのように一昔前の名前を出してしまう。

あと一歩  前線揃って  今一歩

後半と同時に、早川とカンテ引っ込めて関根と興梠にしたのは、さずがに切り替えの速いスコルジャ。しかしそれもなかなか得点に結びつかず。ついには、加入したばかりの中島投入。でもあんまり目立たなかったな。どこにいるのかよくわかんなかった。

それよりいろんな意味で目立ったのは、いつもながらの酒井。相変わらず前に後ろに効果的な動きを見せていた。それでいて、イエローとかもなし。酒井は、ずっと動きを追っていくだけで飽きない。ブッフバルトを「仁王様」、闘莉王を「毘沙門天」に例えるなら、酒井は動きの素早い「大天狗」くらいの迫力はある。

試合終了間際は1点の攻防でヒヤヒヤの連続であった。ショルツがギリギリでシュートはじき出したあたりは、思わず立ちあがっちゃった。よし、ハンドでPKだ!と、場内全体がブーイングの嵐だった中を、帰途につく。

実は、自転車で埼スタに着いた時、たぶん軽い熱中症になったのだろう、やたらと頭が痛くなってた。座って水分飲んだらおさまったが、夏の自転車ももうキツい年齢になってしまったのか。

年取るってヤだね。

動画:観客5万人のスコアレスドロー。浦和レッズ川柳2023【7月編】

山中伊知郎

1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後30年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。現在、去年一年の記事をまとめた単行本『浦和レッズ川柳2022』(飯塚書店)が好評発売中。代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、今月、漫才協会在籍30年の浅草芸人・ビックボーイズ・なべかずおが半生を振り返る『たまらんぜ! 芸人人生七転び八転び』をリリース。夏には、テレビの夢グループCMで、石田社長の横で「社長~! 安くしてエ~!」の甘え声でお馴染の歌手・保科有里の本を出す予定。

浦和レッズサポーター(さいたま市)

浦和レッズに関する情報をまとめたり、議論したりする『浦議』を1998年から運営しています。最近はYou Tube「浦議チャンネル」もやっています。浦議チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCAFN4-ne2gUkEl6xddW71hA

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