和風のコスプレ衣装に向いた生地の選び方 コスプレ衣装制作講座5-3
和服風の衣装を作る場合ツイルだと生地が綺麗すぎてなんだか雰囲気が違うと感じることがありませんか?
そんな時は、織りの違う生地を選んでみてください。
織りとは糸を縦横に組み合わせて布を作る事、またその組み合わせ方の事を言います。
昔は今のように糸を均等に紡ぐ(つむぐ)のが難しかったので、ところどころ繊維の太さが違っていたりしてまっ平じゃない生地で作られていたりします。
そんなイメージの生地を使いたいときは、スラブ糸と言って繊維が均等ではなくところどころに節があったり太くなったり細くなったりする糸で織られた生地を使ってみるのもいいかもしれません。
横糸にスラブ(節のある)糸を使ったシャンタンという生地もおすすめです。
袱紗(ふくさ)や風呂敷などで使われていたりしますね。
スラブ糸というのは糸の形状なので、原材料をポリエステルの物を使えば風合いは渋めだけどシワになりにくい、が両立するものが使えます。
またちりめんという和服にも使われる生地があるのですが、幅が狭かったり、コスプレに使用する、ほかの生地に比べてちょっと高かったりします。
こんな時はアムンゼン(梨地織り)という生地を選んでみるといいかもしれません。
表面がランダムに見える織り方で、平織や、綾織に比べ、少しちょっと落ち着きがあります。
楊柳という生地は縦方向のシボ(しわ)が入った生地で、透けるようなものから、ちょっと厚みのあるものまであるので、こちらも和服系の衣装に使うと渋みが出ると思います。
さて、和柄の生地で衣装を作って
「ありゃ?なんかみすぼらしい?」とか
「柄はいいのに、貧相に見える」
という時は、布が柔らかかったり、薄すぎて張りがないから、普段目にする着物のようなパリッとしたシャープなシルエットではないからかもしれません。
この場合は、洗濯のりで張りを出してあげると完成して着る時に見栄えが違いますよ!
ちなみに複数のメーカーのスプレー洗濯ノリを試してみましたが、キーピングのボトルが圧倒的に液だれや、ダマが出来ず均等に霧吹きできるので、使いやすいです。
また羽織りとか四角!というシルエットを出したいときは、裏側全体に接着芯を貼ると良いです。
この時、張りを出したいときは、土台が織物になったものを選ぶと張りが出やすいです。