使いたい柄なのに風合いが違う生地をうまく使う方法。コスプレ衣装制作講座5-4
使いたい柄なのに、そのデザインの服を作るには薄かったり柔らかすぎたりと風合いが異なる場合。
固いものを柔らかくすることはできませんが、柔いもの、薄いものを固く、厚くすることは可能です。
かんたんなのから説明すると、
洗濯ノリを使う。
スプレータイプの物は振りかけてアイロンで乾かすだけなので簡単です。
ただし洗う度に糊付けが必要です。
和柄の生地で衣装を作ろうとしたらフニャフニャのシワシワで見栄えが悪いという事が起こりやすいです。
お求めやすい和柄生地はシーチングが多いからですね。
こういう時にのりを使うとパリッと仕上がります。
裏地を付ける
裏が付くことでその分厚みも出るので少し風合いが変わります。
付ける裏地の性質にもよりますが、裾さばきが良くなったり、汗がこもりにくくなったり、静電気が起きづらくなったりと補助効果のあるアビリティ(能力)をセットできます。
接着芯を貼る
熱で溶ける接着剤のついた布を直接貼り付けて強度や張りを出します。
アイロンでとけるまでくっつかないので手も汚れません。
接着芯には貼り付ける接着剤を付けた土台部分が不織布、織物、ニットがあります。
一般的な手芸店さんで販売しているものはアイロンでくっつけるものが多いですが、ネットではシールタイプのはくり紙をはがして使える物もあります。
その場合ミシンの針が粘着剤でベタベタしないようにシリコンペンを針に塗って
両面接着シートを利用して、スポンジ生地などをなりつけて補強する方法があります。
ものすごく張りが出ます。
手前から芯なし、織物の芯、固めの不織布芯、カネフォーム+熱接着の両面シートです。
ジャケットとか色はいいんだけど、くたっとした生地の場合前身頃の裏全面に芯を貼ってから作ったりすると、かっちりしたシルエットになります。
布を重ねる
接着芯ではなく、布を2枚重ねて、周りを縫って2枚を1枚として扱う。
中が透けるレース等接着芯が使いにくい生地や、透けて見える下の生地の質感や色もこだわりたいときなどこのようにします。
待ち針だとズレやすいので端に5mmくらいのラックテープ(熱接着の両面テープ)を貼ってから縫い付けると作業がしやすいですよ。
ドレスとかコートとかにつかうと華やかで、豪華な感じに仕上がります。
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