Yahoo!ニュース

【赤穂市】毎月15日に開催する「赤穂骨董市」実は兵庫県最大級って知ってた?

歌見フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

旧赤穂城内にある「赤穂大石神社」。その駐車場と周りの道を会場にして、毎月15日に開かれている「赤穂骨董市」。実は兵庫県最大級の規模って知ってました?コロナ禍でも、ほとんど休まず毎回開催している「赤穂骨董市」を訪ねてみました。

毎月15日に開かれる骨董市

「赤穂大石神社」は、旧赤穂城内にある赤穂義士ゆかりの神社。その駐車場を開放して骨董市が開かれています。

もうかれこれ20年以上にはなるそうですが、その昔は、城下町の一角にある萬福寺というお寺で開かれていたとか。来場者用駐車場などの問題もあり、こちら赤穂大石神社で開かれることになったそうです。

開催するのは、曜日に関係なく毎月15日。

多い時には100軒ほどが軒を連ねていましたが、出店者の高齢化などもあり、現在はレギュラーの店が60軒くらい。月により異なりますが、毎月50~70軒が並びます。

京阪神地域の骨董市は、コロナウィルス感染防止の意向で、次々と開催見合わせというところが多いなか、こちら、当初1カ月休んだだけで、あとは元気に開催しているそうです。

いろいろな特徴があっておもしろい

主催者の岡村さんも出店者の一人
主催者の岡村さんも出店者の一人

こちら主催者の岡村薫さんです。古美術業者会の会長さんで、四条畷在住です。
もともとは岡村さんのおじさんが主催していたそうで、岡村さんが後を引き継いだ形。

「都心部じゃない割には規模が大きい。兵庫県下ではおそらく一番大きいんじゃないでしょうか。あと、こちらの場所が中国地方にも近いことから、岡山や山陰からも出店者さんが集まるので、いろいろなタイプの業者さんがいて面白いですよ。各地域の特色のある商品も集まりますし」と、その魅力を話します。

出店する資格はたった一つ。古物商の免許を持っていることだけ。
その他、自宅を断捨離してフリーマーケット的な一時的出店も許可しているそうです。

出店場所は、ほぼ決まっているそうです。
「お客さんは”このあたりのお店”という風に、お店の屋号ではなく場所で覚えているから、基本的にはお店の場所は固定にしています。お休みの場合は、別の方が入る場合もあります」。

7時からの開催となっていますが、5時や6時など暗い時間から店開きをしている出店者さんも。業者さんは早い時間に来てちゃちゃっと買い付け。一般の方は8時半ごろから来て物色。どちらにしても午前中が勝負ですね。午前中で店仕舞いしている出店者さんも多いですよ。

お店を巡ってみよう

きれいに陳列されているので手に取りやすい
きれいに陳列されているので手に取りやすい

登山道具も立派な商品
登山道具も立派な商品

こちら、鳥居の下あたりが定位置のご夫婦のお店。
奥さまは古いけどとても状態の良い器をきれいに並べていて、手に取りやすいのでいつも覗く店。
ご主人は、アイゼンやピッケルなど本格的な登山道具を売っています。
話を聞けば、こちらのご主人、50年ほど前は本格的に山登りをしていて、大学も山岳部だったそう。販売している登山道具は、実用的ではなく、飾るとかっこいいという装飾性重視。売れたら、経費を引いた残りを、大学のOB会の活動費として寄付をするそうです。

「ここはいいよ。自由度が高いし、出店者もお客さんも多い。出店して20年以上になります」と話してくれました。

本格骨董を扱っている出店者さんも

「蔵の中のもの全部、不要になったから処分したい」と呼ばれ、仕訳して一点一点吟味して買い取り、古いものに息を吹き込んで売っている出店者さんもいます。
「お客様の手元にあったものが世に出てほしい人に使っていただける。もう一度日の目を見るんです。だからわかっている範囲で商品の情報をお伝えします。そして別の方に使っていただけるようにするのが私たちの使命だと思っています」と。
ディスプレイの仕方で商品を大切に扱っていることがわかります。

掘り出し物もいいろいろ
掘り出し物もいいろいろ

ほらみて!

のらくろが飛行機や潜水艦に乗っていますよ。
しかも陶器。

めっちゃ可愛いでしょう。表情もユニークでかわいい~
さすがにこちらは、はるかに予算越え~手が出ません。

いろいろなものが売られています

小さめの家具も並んでいます。

こちらは、骨董というよりは骨董を飾る台になるような木です。
飾り台にしてもいいですし、まな板として売られているものも。

こちらのお店は、小学校の椅子とか、大きなざるなど民具的なものから、日常使い出来るお皿やカップも安価で売られていました。

う~~ん!
楽しい~

私が今回買ったのはこちら

ケナフの便せんと名刺大のカードです。
すごく書きやすくてお気に入り。

今までもデッドストックの器や、いす、琺瑯のボウル、お盆などなど、買ったものはいろいろ。予算はいくらまでと決めているし、使うシーンも吟味するので、「買ってはみたもののどうしよう~」と思うものはあまりありません。

出店者さんとの値段交渉も醍醐味の一つ。駆け引きも楽しいですよね。

そして、お買い物を楽しんだら、お参りもお忘れなく。
境内には、お茶屋さんもあるので、お茶と塩味饅頭で休憩することもできますよ。

赤穂大石神社境内
赤穂大石神社境内

赤穂骨董市
開催日:毎月15日(曜日関係なく)
時間:7:00~14:00
問い合わせ:090-8161-1102(岡村)

フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

フリーダムな仕事人で、居住地・赤穂から、兵庫県を中心とした関西一円を飛び回っています。旅行が好き、旅先でおいしいものを食べるのが楽しみな食いしん坊です。手がけた「乙女の御朱印めぐり旅」シリーズ(共著)で紹介しきれない神社仏閣の魅力、女子目線でのグルメやショップ情報、イベント情報なども、赤穂・相生発でお届けできたら幸せです。

歌見の最近の記事