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【赤穂市】古き良きものを有効活用した素敵な蔵カフェ「momo cafe」 5月14日グランドオープン

歌見フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

赤穂城からほど近い赤穂市上仮屋に、築130年の蔵をリノベーションしたカフェ「momo cafe」が、5月14日にオープンします。古き良きものに息を吹き込み、現代風で都会的な要素も盛り込みながら仕上げた空間は、他にはない素敵なお店になりました。どんなお店なのか、ご紹介します。

武家屋敷の様式を受け継ぐ住宅の蔵をカフェに

「momo cafe」は、赤穂城跡や赤穂大石神社からも徒歩圏内で、塩屋と御崎を結ぶ「しおみライン」沿いにあります。
明治時代に建てられた浜尾家の母屋に隣接した蔵をリノベーションして作られたカフェです。
入り口には、ロゴマークを染め抜いた暖簾がかかり、風情たっぷり。

濱尾家住宅は、明治中期に、赤穂義士・間喜兵衛の邸宅跡に建てられ、武家屋敷の様式を受け継ぐ古民家。1998年に市街地景観重要建築物に指定されている市内唯一の建物です。

店主の濱尾萌夏(ももか)さんです。
萌夏さんは、この家に住んでいた祖父母が他界し、約10年前から空き家になっていた建物を残したいと一念発起。
当時、東京でデザイナーをしていましたが、退職して1年間オーストラリアで暮らしました。「大自然の中で暮らしていて、ずっと変わらずにあるものの魅力を再認識しました。自然素材で作られたぬくもりのある建物を残していきたいと思ったのです」。

構造上の梁はそのまま残し、柿渋やベンガラ、墨などを混ぜ、色を合わせたものを塗ったり、土壁を漆喰で塗ったり、自分たちも関わりながらリノベーションしていきました。

母屋にあった年代物の箪笥は、表面の部分だけ生かし、カウンターの一部に使いました。

トイレのドアにも、母屋の戸を使っています。

サイドボードに飾られたお茶碗や、キッチンの棚に並ぶかごや急須なども、すんなりと新しい場所になじんでいます。
古き良きものに息を吹き込み、見事に新しい居場所を作っています。

飲食スペースは、お店に入って左手の、1階の8席と2階の4席。

右手のキッチンの横にも、カウンター席を備えています。

こんな素敵な庭を臨みながら、ゆったりと時間を過ごせるテラス席もありますよ。

コーヒーも格別な一杯を用意

カフェラテ550円(H/I)
カフェラテ550円(H/I)

カフェで楽しめるコーヒーは3種類。
1年間修業した、地元・岡山市の自家焙煎工房からの豆を使っています。
珈琲の原産地に行って生産者から直接買っている「ダイレクトトレードコーヒー」の豆を、自分でお店をイメージしてブレンドした定番の「Momo Blend 」(中深煎り)、季節のブレンド、エルミラドール農園(深煎り)の他に、水出しアイスコーヒーもスタンバイします。

エスプレッソは、カフェラテやハニーレモンラテ、ラズベリーショコララテなどもあって、バリエーション豊富です。

コーヒーやラテと一緒にいただきたいのがこちら、「エナジーバー」です。ヤシの実やアーモンド、カシューナッツなどを入れたグルテンフリーで無添加の自家製グラノーラバーで、行動食にもなる優れモノ。ラブベリー、ココナッツ、チョコレートとフレーバーは3種類あります。

エナジーバー1本150円
エナジーバー1本150円

パッケージもかわいくて、こんな感じ。
「素敵な一日を」とか「一息ついてね」などのメッセージも心がほっこりします。

ランチもあるよ

アサイーボウル(単品780円、セット1,280円)
アサイーボウル(単品780円、セット1,280円)

アサイーボウルです。ほら、器も素敵でしょう。
アサイーボウルと季節のフルーツが漆器のお椀に入っています。

アサイーのピューレ、オレンジジュース、冷凍のいちご、マンゴーなどを入れて作った、夏にぴったりの爽やかテイストのシャーベット状のアサイーに、季節のフルーツとグラノーラをトッピングしたもの。甘み控えめでとってもおいしいんです。

単品と、ドリンク+エナジーバーが付いたセットがあります。

グリルサンド(単品880円、セット1,380円)
グリルサンド(単品880円、セット1,380円)

トマト、チーズ、キヌアなどをはさんだグリルサンドも単品とセットがあります。

他にも魅力のメニューがいろいろ

チーズテリーヌラズベリー500円
チーズテリーヌラズベリー500円

デザートにおすすめは「チーズテリーヌラズベリー」。砂糖不使用で蜂蜜を使ったヘルシーなチーズケーキです。

アフォガード650円
アフォガード650円

アフォガードのこの器も素敵でしょう。ここにきて、ようやく日の目を見た感じです。

お土産にもぜひ

お土産用のコーヒーパックやコーヒー豆も用意しています。

この素敵なロゴマーク、萌夏さんがデザインしたものなんです。
濱尾家の家紋「丸二梅鉢」をモチーフに、梅の花びらの部分をコーヒー豆の形にし、丸で和を表しています。

店名の「モモ」は、萌夏さんのモモでもありますが、時間泥棒に時間を盗まれる名作児童文学『モモ』から。「自分の時間をゆっくり過ごしてもらいたい。いろいろな人に来てもらって、みんなの憩いの場になればいいな。伝統建築にも興味を持ってもらいたい」と目を輝かせて話します。

古き良きものと新しいセンスが素敵にコラボした空間で、ゆったりしてみてはいかが。ドリンクもフードも他にはないテイストで、たっぷり楽しめますよ。

オープニングイベントとして、5月17日(火)~6月17日(金)水中写真家・茂野優太さんによる「海色写真展」があり、5月18日(水)12:00~/18:00~はトークショーもあります。こちらのイベントにもせひ。

momo cafe
住所:兵庫県赤穂市上仮屋4‐4
電話番号:0791-56-6517
営業時間:8:00~16:30(16:00LO)
定休日:木曜
Instagramはこちら

フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

フリーダムな仕事人で、居住地・赤穂から、兵庫県を中心とした関西一円を飛び回っています。旅行が好き、旅先でおいしいものを食べるのが楽しみな食いしん坊です。手がけた「乙女の御朱印めぐり旅」シリーズ(共著)で紹介しきれない神社仏閣の魅力、女子目線でのグルメやショップ情報、イベント情報なども、赤穂・相生発でお届けできたら幸せです。

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