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人生を豊かにする希望と救いの名作映画3選【アニメ&実写】新年の運気も爆上がり!?

渡辺晴陽作家・脚本家/エンタメアドバイザー

今日は大晦日。今年の一年はいかがでしたか?
本年がどんな年だったとしても、来年は良い年であって欲しいものです。

ある占い師によると、運の良い人と悪い人には一つの違いがあるそうです。
日頃から優しい言葉を口にしたり、人に感謝したりできていると運気はどんどんアップ。逆に悪口や後ろ向きなことを言っているとダウンしてしまうとのこと。

真偽のほどは分かりませんが、やっぱり明るい言動の人といるほうが楽しいですし、そういう人の周りには楽しい出来事や沢山のチャンスがめぐって来そうです。
そんなわけで、今回は見ていると明るく前向きになれそうな映画3選です。
邦画、洋画、アニメからそれぞれ1作ずつ紹介します。

人はたった15分で変われる

【邦画】阪急電車 片道15分の奇跡

こちらは2011年の映画で、原作は有川浩さんの小説『阪急電車』です。

舞台は兵庫県にある阪急神戸本線。実在する鉄道路線です。
片道15分弱の区間に電車に乗り合わせた人たちの短い交流と、それぞれの人生模様がオムニバスに描かれています。中谷美紀さん、戸田恵梨香さん、宮本信子さん、芦田愛菜さんほか、兵庫県や関西出身の豪華な顔ぶれが出演しています。

映画で印象的なのは中谷美紀さんの演じる翔子がウエディングドレス姿で電車に乗っているシーンでしょう。彼女は婚約していた彼氏を後輩に奪われ、意趣返しのためにウエディングドレス姿で元彼の結婚式に参列し、その帰りに阪急電車に乗っていました。もちろん、そんなことをしても気が晴れず、翔子の目からは涙が零れてしまいます。そんなとき、車内である人物と出会い、彼女は前向きな気持ちを取り戻します。
その後も、何かに悩んだ人や、苦しみを抱えた人たちが阪急電車に乗ってきます。彼らも車中で素敵な出会いをし、思い思いの形で救われていきます。

ほんのわずかな時間、ほんの小さな出来事から人生が劇的に好転することもある。そう感じさせてくれる映画でした。

イエスと言えば何かが始まる

【洋画】イエスマン “YES”は人生のパスワード

こちらは2008年の映画です。イギリス人のダニー・ウォレスが実体験を元に書いた『Yes Man』という本が原作です。監督はペイトン・リードで主演はジム・キャリーです。

ジム・キャリーの演じる銀行員のカールは、融資を頼まれても断り、営業や勧誘も断り、友達からの誘いも断る、NOが口癖のような男でした。カールはあるとき孤独死する夢を見て恐怖に震えます。
そんなとき、カールは知人のニックから“イエスマン”になるセミナーに誘われます。とにかく何でもYESと答える。そう教えを受けたニックの人生は、その日から変わり始めます。

NOばかりでは人生を楽しめない。本作はそんなことを教えてくれる映画です。ただし、YESばかりでポジティブ過ぎるのも時として考えものですが……。

自分の正体をさらけ出せば・・・

【アニメ】AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜

こちらは2013年のアニメ映画で、田中ロミオによる同名のライトノベルが原作です。

高校一年の佐藤一郎は、夜の学校で魔女のような姿をした少女と出会います。少女は佐藤良子という名前で、一郎のクラスメイトでした。良子は自分が「異世界から<竜端子>を探しに来たリサーチャー」だと言い張り、一郎に竜端子探しの協力を求めます。
学校ではイジメに遭い、異世界への帰還を望む良子。そんな彼女に複雑な思いを抱える一郎。二人の竜端子探しは、大騒動に発展していきます。

ありがちな異世界ファンタジー系のアニメを思わせる始まりですが、実は学園ものとしてのドラマ性が高い本作。終盤で、無力な高校一年生でしかない一郎が魔竜院光牙となって挑む最後の戦いには誰しもグッとくるはずです。

変えられない過去と消えない心の傷。でも、それを受け入れる勇気があれば、人はもっと強くなれて、ときには誰かを救うこともできるのだ。そんなことを感じる作品でした。

スピリチュアルな意味での運気が上がるかどうかはともかく、いい作品を見れば明るく前向きな気持ちで新年を迎えられ、良いことも増えるのではないでしょうか。
今回紹介した映画やアニメは配信レンタルなどでお手軽に見られます。
まとまった時間が取りやすい大晦日やお正月には、お家でゆったりと長編作品を楽しむのもオススメですよ。

作家・脚本家/エンタメアドバイザー

国立理系大学院卒、元塾経営者、作家・脚本家・ライターとして活動中。エンタメ系ライターとしては、気に入ったエンタメ作品について気ままに発信している。理系の知識を生かしたストーリー分析や、考察コラムなども書いている。映画・アニメは新旧を問わず年間100本以上視聴し、漫画・小説も数多く読んでいる。好みはややニッチなものが多い。作家・脚本家としては、雑誌や書籍のミニストーリー、テレビのショートアニメや舞台脚本などを担当。2021年耳で読む本をつくろう「第1回 児童文学アワード」にて、審査員長特別賞受賞。

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