【富士宮市】崖面から幾筋もの白い糸を垂らしたように流れ落ちる『白糸の滝』は息を飲む美しさ!
崖面が露出している溶岩流の間から幾筋もの水が湧き出し、滝になっている『白糸の滝』。
国指定の名勝及び天然記念物として『白糸ノ滝』周辺地が指定されています。そのため滝そのものを示す場合は『白糸の滝』と表記して、指定地全体を示す場合は『白糸ノ滝』と表記して区別しているそうです。
『白糸の滝』は富士講の開祖『長谷川各行』が修行を行った地として富士講を中心とした人々の巡礼・修行の場となりました。
また源頼朝が『この上にいかなる姫やおはすらん おだまき流す白糸の滝(白糸の滝は優しく高貴な姫君が 細い指先から絹の糸をたらしたようだ)』と滝の美しさを和歌で詠んだと伝承されています。
源頼朝に所縁のある『白糸の滝観光案内所』にはNHK大河ドラマ『鎌倉の13人』の特設ブースが設けられていました。
他にも周辺の観光案内パンフレットが並んでいます。
遊歩道は途中まで綺麗に整備され、カフェやお土産屋さんなどが並んでいました。
『白糸の滝』の案内表示に従って進むと、階段になる手前には車椅子の方用の展望台があります。
少し遠いですがここから滝の全貌を眺められますので、足が不自由な方や、階段が苦手な方も白糸の滝を目の当たりにできます。
階段を下りて、案内通りに進むと、滝つぼのすぐ近くまで行くことが出来ます。
白糸の滝のガイド看板があり、その後ろには『食行身禄』と記された碑があります。これは富士講の信者が建てた石碑だそうです。
滝つぼからは、来た道を戻らずに『展望台』の案内に沿って進みます。今度は階段を登って行きます。
階段を登り切ると、富士山が見える展望台があります。
この展望台は、富士山と『白糸の滝』が一緒に撮影できるポイントとして、フォトグラファーの方々に人気のスポットです。
秋には、白糸の滝と富士山、紅葉を一枚に撮影することが出来るそうです。
この他にも『白糸ノ滝』周辺地には、源頼朝のまつわる伝説が数多く残されていますので、『源頼朝巻狩の地』巡りをしてみても楽しめると思います。
余談になりますが、私が大好きなアーティストが滝に打たれているPVがあるのですが、ここ『白糸の滝』で撮影されたらしいです。そんなことに思いを馳せ、ここに来るとつい、『太陽の破片』を口ずさんでいる自分がいます。
白糸の滝:富士宮市上井出273-1
アクセス:大月線(県道414号)を北に向かい、大きな松の木がある上井出の信号を真直ぐ。