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【富士宮市】市内に古墳?! 民家と畑の間に古墳時代の遺跡があるのを知っていますか?

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

県道158号を北に向かい右側に理容アカバネさん横のYの字を左に入ります。

左へ進みます。
左へ進みます。

50mほど進みマミー施術院さん手前の看板を目印に左に曲がり30mほど進んだ小泉の民家と畑の間に『大室古墳』はあります。

看板が出ています。
看板が出ています。

富士宮では数少ない古墳。『大室古墳』は富士宮市指定史跡にもなっていますが、場所と規模が小さなことから見逃してしまっている方も多いのではないでしょうか。

古墳の端に小さな看板があります。
古墳の端に小さな看板があります。

『奉納』と書かれた石柱には、『大正六年 一月十七日』刻まれていました。この古墳の存在が古くから知られていたことが分かります。

大正六年 一月十七日と刻まれています。
大正六年 一月十七日と刻まれています。

昔は『小泉三室山神社古墳』や『小泉三室古墳』と呼ばれていたそうです。
三室というのは周辺に点在する神祖山の神古墳や神祖二・三号とともに後期群集墳を形成しているのが由来でしょうか。

説明書き。手書きです。
説明書き。手書きです。

その後、昭和53年に市内で初めて墳丘確認調査が行われ、『大室古墳』と命名されました。
調査では『大室古墳』は7世紀中頃から8世紀、古墳時代後期にかけて営まれた古墳で、大きさは高さ約3m、基底径約15m、周濠幅約2mと推定されています。

天上石だと言われている石が露出しています。
天上石だと言われている石が露出しています。

墳丘には横穴式石室の天井石である大きな河原石が露出し、頂上に祀られている山神社の参道になっているようです。

神々しい。
神々しい。

古墳時代、この地域を納めていた豪族が眠る『大室古墳』。今でもこの地域を静かに見守っているようでした。

大室古墳:富士宮市小泉1467-1
駐車場:なし
アクセス:県道158号を北に向かい右側に理容アカバネさん横のYの字を左折、50mほど先に看板あり

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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