【富士宮市】羽鮒山に2つ池があるのを知ってる?源頼朝『さかさやなぎ』の伝説が残る場所へ!
羽鮒山にある『池の峠の池(羽鮒池)』には、源頼朝が巻狩りの際、池のほとりで柳の枝を折った箸で昼食をとり、その箸を堤に差したところ、根が付き枝葉が育ったという「さかさやなぎの伝説」があります。
その『さかさやなぎ』を見に早速、出かけてきました。
薄暗く急な坂道を登って行きます。コンクリートで舗装されている道なので、車でも走れますが、対向車が来た場合すれ違うのが大変そうな道です。
池に近づくと、木が切り倒され少し開けていて、『森の力を未来のみんなに』と書かれた看板がありました。
密集している木を間引いて日が当たるように整備しているのでしょうか?
そのすぐ先が『池の峠の池(羽鮒池)』です。
もっと自然な感じの池を想像していましたが、コンクリートで囲まれ、工事が施されていて貯水池のような見た目で、鎌倉時代の歴史を感じ取ることはできませんでした。寒さで水面が少し凍っています。
『さかさやなぎ』を探して、池の周りをぐるっと一周すると、脇に道があるのに気が付きました。
道に沿って坂を下ると、林の中に神秘的な池を発見!
周囲を高い木々で覆われた池は、深い緑色をしていて表面の半分が氷で覆われています。
池のほとりにはベンチもあって、その周囲に植えられているのは、枝垂桜の木のようです。
もしや上の池はカモフラージュでこちらが本物の『池の峠の池(羽鮒池)』かと思いましたが、こちらの池は雨水を溜める灌漑用のため池で、370年ほど前に作られた人工的な池で『新池』と呼ばれているようです。
池のほとりには、それを示す石碑がひっそりと建っていました。
結局『さかさやなぎ』の所在は分からず…地域の歴史に詳しい方にお聞きしたところ、伝説は残っているが、『さかさやなぎ』自体は残っていないそうです。
せっかくここまで来たので、羽鮒山展望台まで行ってみました。
富士山眺望点にもなっている羽鮒山展望台。
富士山側が切開かれていて、富士宮市全体が見渡せるパノラマの視界でしたが、天気に恵まれず、富士山の姿を見る事ができませんでした。
富士山も『さかさやなぎ』も見られませんでしたが、『新池』を見つけられたので幸運な一日でした。
道路も新池の周りも整備されつつあったので、近いうちにお出かけスポットとして有名になるかも…なんて推しが売れるのを心待ちにしているファンの心境に似た気持ちで、羽鮒山を後にしました。
羽鮒山展望台:静岡県富士宮市羽鮒
アクセス:県道25号を芝川駅に向かい、沼久保を過ぎたセブンイレブンさんを右折。香葉台バス停を過ぎてすぐ右折