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【富士宮市】町中の公会堂の裏にひっそりと鎮座しているお稲荷さん『大和神社』

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

町中を散策している途中で見つけた路地に立つ鳥居。モダンな大和公会堂の裏に細い路地があり、その奥に神社があるようだったので、興味本位で一礼して鳥居を潜りました。

こんな場所に鳥居⁈
こんな場所に鳥居⁈

大和公会堂の敷地を横切ると、民家に囲まれてひっそりと鎮座している『大和神社』がありました。

かくれんぼできそう!
かくれんぼできそう!

大正昭和の初期は伝馬町のお稲荷さんと呼ばれ遠来からの参拝者もあったそうですが、2度の遷座を経て、昭和32年に大和区の氏神様として錦町に祀ってあった子安稲荷大明神と合祀されたそう。
区の守護社として、地元の方々から大切に祀られているそうで、年に2回、区を上げて祭典を執り行っているそうです。

『お稲荷さん』と聞くと、白い狐を祀っているように思う方も多いのではないでしょうか?
『お稲荷さん』の社にいる狐は『豊受媛稲荷大明神』という五穀豊穣、商売繁盛の神様の使いとして社に鎮座しています。

何故、狐が神使いなのかは知りませんでしたが、大和神社の看板に、『狐は稲麦が実る頃よく田に出て鼠害虫等をとってたべ五穀豊じょうの手助をした事から、農民達は神がそうさせているのだ、神の使いだと信じ、神社の前には狐の像を置くようになった。』と、その理由が書いてあり、一つ知識が増えました!

由来
由来

大和神社の細長く周囲を囲まれている境内は、アニメで子どもたちがかくれんぼにでも使いそうな雰囲気。

社はとてもきれい
社はとてもきれい

それでいてさっきお詣りされたばかりじゃないのかと思うほどに、綺麗にされていて、社も塗り直したばかりのように赤々としています。

沢山の狐が…
沢山の狐が…

神使いの狐は面倒見が良いのでしょうか?まるで幼稚園のように小さな狐が所狭しと並べられています。

手水石(水は入っていませんでした)
手水石(水は入っていませんでした)

手水石には『大正五年七月七日』と刻まれていました。という事は、伝馬町のお稲荷さんの時期からこの手水石が使われて来たということでしょうか。

町中の公会堂の裏にひっそりと鎮座している『大和神社』。思わぬところで、お参りすることができて幸運でした。

大和神社:富士宮市東町(大和公会堂裏)
アクセス:富士宮駅ターミナルを富士急ホテル前を右折、500mほどで大和公会堂

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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