【富士宮市】静岡県東部地震から11年~再建築された『向原八幡宮』~
『向原八幡宮』の中には、八幡宮と共に天王社、境内に天満宮と馬頭観音が祀られています。
2011年3月11日の東日本大震災から4日後の15日に、富士宮市で最大震度6強を観測されました。静岡県を中心に50人が負傷、家屋損壊は500棟以上に達し、停電、断水などの被害もありました。
見た目にも新しいこの向原八幡宮は2011年3月15日の静岡県東部地震で大破し、2015年11月に再建築されたそうです。
鳥居をくぐってすぐ右側にあるのは、藤原野道真公を祀った天満宮があります。御神徳は学業成就です。
天満宮横の階段を登ると、右側にはちょっとした遊具があり、奥には保存樹に指定されているイチョウの木が高々とそびえています。
その横に階段があり、境内から道路に出るとそこには4体の馬頭観音が祀られています。
右側には区民館、そして左側に拝殿があります。神殿は拝殿の中にあるようでした。
八幡宮は昔小泉石敷で祀られていましたが、1849年に現在地に遷されたそうです。御神徳は五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無業息災で古くから地元の守り神として崇められていました。
同じ本殿内に祀られている西小泉天王社は1905年に愛知県津嶋市の『津島牛頭天王社』より御霊を頂き、分霊社となりました。
『津島牛頭天王社』は現在の『津嶋神社』です。除疫、授福の神である牛頭天王信仰の中心社で、1470余年もの歴史がある神社です。
御祭神は須佐之男命です。須佐之男命は天照大神の弟神で暴れん坊な姿もあれば、英雄の面もあり、和歌を詠む面もあり非常にいろいろな面を持つ(個人的には人間らしさがあって好きです)神様。
農業神・防災除疫の神・歌人の神と言われいろいろな御利益があるのですが、向原八幡宮では、疫病厄除と書かれていました。
背後に富士宮バイパス、付近は新興住宅地が広がる向原八幡宮。境内にある区民館はやまびこ寄り合い処としても活動されているそう。
寄り合い処とは高齢の方、障がいのある方、子育て中の方などが、地域の中で、気軽に立ち寄れる居場所で、みんなが楽しみながら、支え合い、絆を深める、地域のつながりの場だそう。他にも市内には沢山の寄り合い処があるそうです。
東日本大震災、そして静岡県東部地震から11年。
東日本では、現在でも各地の復興が続いているそうです。これからも震災の事実を忘れずに教訓にしていかなければと、『向原八幡宮』を通る度に感じずにはいられません。
向原八幡宮:富士宮市小泉1942-1
アクセス:富士宮バイパスを北に向かい、富士根停車場線を左折