【富士宮市】エンゼルパワースポット『杉田子安神社』~子授け、安産を願う方は訪れてみて!~
その昔、安という娘がいました。幼い頃に母が亡くなり、父は行方不明になり、身を寄せる処がない安は叔父の意向で奉公に出ました。
よく働き、誠実で温厚の安は主人に重用され、周りからの信頼も厚かったと言います。
しかし安は嫁入り前でありながら子どもを身ごもってしまいます。「誠実だと思っていた安が…」周りから疑いの目を向けられ、安は湖に身を投げて死んでしまいました。
子どもを産むことができなかった安は、霊となってお産に苦しむ人を助けようと各地を巡りました。 ある日、信心深く正直者だった杉田の村人の夢枕に立ち、「私をこの地に祀ってください。皆さんのお産を守ります。」告げました。
そしてこの地に安を祀った霊屋である小さな地蔵堂が作られたそうです。
江戸時代中期、当時の地頭より「子安霊神」の神号を授かり1823年に本殿が建立されました。 以来、年3回の祭典は、現在まで脈々と引き継がれているそうです。
こんな伝説が残る『杉田子安神社』は『ふじのくにエンゼルパワースポット総選挙人気投票ランキング』で、「行って良かった」部門で堂々の第一位を獲得しているというほどの人気スポットなんです。
まずは、参拝の方法を見て、本殿に失礼します。
入って左側にはお守りや子宝に恵まれるように肌身離さずに身に着ける這子(ほうこ)さんが売っています。代金は封筒に入れて、賽銭箱に入れるようになっていました。
正面の鈴を鳴らしてから、本当なら灯明をお供えするはずですが、誰もいないので火災予防のためにお賽銭をしてから二礼二拍手一礼をしてお祈りをした後、靴を脱いで本殿に上がります。
ヒノキでできた神殿には沢山の奉納品や這子さんがあります。ここにお参りして子宝を授かった方々がお礼に来てお返ししているのでしょうか。だとしたらすごいパワー!
杉田在住の彫刻家の塩川さんが、安産・多産を象徴する動物の木彫りを奉納されていて、中でも撫でると子宝に恵まれると言う噂の「母犬像(木彫りの犬像)」の下には、願いが書かれた数えきれない位の札が挟まっています。
犬は出産が軽いことから、妊婦は妊娠5ケ月頃の戌の日に岩田帯を締める習慣があり、お産には縁起の良い生き物だそう。
沢山の幸せそうな木彫りを見ているだけでも、御利益に賜れそうな気がしてきます。
今週末の4月17日には、春の祭典が執り行われるそうです。
子授け、安産を願う方は、ぜひ訪れてみてください。
追記
ちなみに猫好きの私としては、猫の木彫りの多さに喜んでいました。猫ちゃんたちの中に、ハートを隠している子たちがいますので、探してみてくださいね。
見つけられたら良い事あるかも!?
杉田子安神社
住所:富士宮市杉田215
アクセス:国道139号線を西冨士道路側へ進み、小泉若宮(交差点)を右折、県道76号線を進み、左手にセブンイレブンさんが見えたら約200m先右折(案内ののぼりが出ています)その先約200mの右側
駐車場:5、6台ほど停められるスペースあり
拝殿開門時間:8:00~16:30
※季節によって門扉が開いている時間が変わります。また台風等で門扉が閉められていることもあります。