薬膳とは中医医学に基づいて、食材の持つ自然の力を取り入れた食事のことです。

食材の持つ力を引き出し、美味しいだけではなく健康を支えるのが薬膳料理と言うそうですが、やっぱり「良薬、口に苦し」とも言いますし、なんとなくまずそうなイメージを持っていました。

良く訪れるロータスランドさん。
薬膳料理も提供してくれるのは知っていましたが、そんな先入観から注文したことがありませんでした。

最近忙しくしていたので、疲れがたまって体が不調なのもあり、今回思い切って『薬膳健美玄米おこめん』を注文してみました。

今日はウエルカムドリンクで柚子のビネガードリンクを頂きました。

温かいので、柚子の香りが一層際立ちます。酸っぱすぎず、飲みやすい味は、食欲を増進します。

見た目にも綺麗な高さのある盛り付けは、おこめんの上に半熟卵、旬の野菜、その上に大豆ミートのから揚げ、その上にはごぼうチップとレンコンチップが乗せられています。さりげなく飾られた菜の花、ビオラが季節感を演出します。

まずはそのままおこめんにスープを絡めて食べてみます。10種類のスパイスを使用しているという豆乳ベースのスープは、本場タイのグリーンカレーから辛さを除いたような感じです。香りはカレーですが、マイルドな味です。

次に半熟卵を溶かして食べてみると、深い味わいになり、さっぱり系のクリームパスタを食べているような感じ。これもまたおいしいです。

最後に、食事と一緒に提供された『ハリッサ』　と言うスパイスを入れて食べてみます。

初めてのスパイスですが、見た目は辛みそや食べるラー油みたいな感じです。
このハリッサというスパイスは生の赤唐辛子を蒸して植物油を加えペースト状に溶かしたものだそう。それだけ聞くととても辛そうに感じますが、それほど辛みはなく深いコクがあります。

いつも思うのですが、ロータスランドは野菜など馴染みのある食材をどうしたらこんなにおいしく調理できるの？と疑いたくなる料理が多いんです。
好き嫌いの多い私ですが、ロータスランドだったら、何でも食べられる自信があります！

お店から出ると、道を挟んで隣の交差点にある石碑の横に少し大きなたけのこが、仲良さそうに空に向かって伸びていました。

私も大きな伸びをして、また明日から頑張ろうとたけのこの示す空を見上げて、雨続きの久し振りの青空を仰ぎ見ていました。