外を歩くとふと、綺麗な月が見えて、「おいしいお団子が食べたい」と思ったのは、19時を回ったところ。
この時間からじゃお菓子屋さんには間に合わないなぁと諦めかけたときに、頭を過ったのが『たこまん長屋門イオンモール富士宮店』。調べてみると営業時間は10:00～21:00だったので、これなら間に合うと、明るい月明かりの中、車を走らせました。

今年の2月にオープンした『たこまん長屋門』に次いで、5月には『たこまん長屋門イオンモール富士宮店』がオープンしました。

イオンモール富士宮店1階のさくらモール手前にある『たこまん長屋門イオンモール富士宮店』。店舗的にはそれほど広くはないですが、たこまんの魅力あるお菓子が勢ぞろいしています。

19時を過ぎていたこともあり、オープンケースの中は品薄になっていましたが、目当ての『あまから団子（3本入り¥390）』、まだありました！

ショーケースの中にもおいしそうなケーキがあります。中でもたこまん自社の園の栗を使用した『掛川栗のモンブラン-みのり-（￥700）』が気になったので、ついつい便乗して買ってしまいました。

綺麗な月を見上げながら、『あまから団子』を頬張ります。

静岡県西部地方で製造されたしょうゆを使用したあまからいみたらしだれがたっぷりかかったつるっとした食感の柔らかいお餅。そしてお餅の中にはまろやかなこし餡が入っていました。

夕食後の小腹も減っていない時でしたが、重たそうな見た目とは違い、するんと溶けるような口当たりだったので3本とも平らげてしまいました。食べすぎ注意です（笑）。

『あまから団子』は有名なので、このおいしさはご存じの方が多いかと思いますが、驚いたのは便乗して買った『掛川栗のモンブラン-みのり-』です。

静岡県掛川市が栗の名産地であるという事も知らなかったのですが、日照量が多い遠州地方は栗の栽培に適しているのだそう。

栗の名産地・掛川にある自社農園『くりくり園』では葉にたくさんの日光が当たるように冬場に山の斜面で剪定作業を行うなど、美味しくなるようにと手間暇掛けて大切に栗を育て、今年収穫された栗を贅沢に使用して作られたのがこの『掛川栗のモンブラン-みのり-』。

最初に口にするモンブランペーストはほんのり甘く、モンブランでありがちなぱさぱさした感じがなくしっとりとしたくちどけです。しっかりとした栗の味を残しながら、主張しすぎないペーストの中のダックワース、カスタードクリーム、生クリームが入っていて一口一口変化する味は物語を読んでいるかのよう。
そして「本命はこの一粒栗です！」と言わんばかりの旨味を100％出したような渋皮煮の一粒栗は、物語で言う見せ場です。
たこまんの職人が手間暇かけて栽培、収穫、加工した、濃厚モンブランは、ひとつの物語を読んだような満足感でした。