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【富士宮市】富士山さくらの園で珍しい緑の桜『御衣黄桜』や黄色い桜『鬱金桜』が見られます!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

桜といえば淡い桃色で、風にハラハラと舞い散る儚いイメージがありますが、ちょっと強かで華やかなイメージの桜や、黄色や緑色など変わった色をした桜の種類があることをご存じでしょうか。

富士山さくらの園の看板
富士山さくらの園の看板

富士山さくらの園には、約40種類、200本の桜が植樹されていて、まだまだ綺麗に咲いている桜も実は多いのです。
その中に珍しい桜があると聞き、今回は『富士山さくらの園』に来てみました。

開花時期が長い八重桜がまだ綺麗に咲いていて、空を楽しそうに彩ります。

八重桜は開花時間が長いのだそう。
八重桜は開花時間が長いのだそう。

薔薇みたい!
薔薇みたい!

ゴージャスな八重の花びらは薔薇みたいに見えます。桜はバラ科と聞いたことがあります。
良く見る桜と薔薇を比べてみると、あまり似ていませんが、こうして八重桜を見ると、バラ科というのも頷けます。

駐車場から見て右側、道路側の遊歩道に2本あります
駐車場から見て右側、道路側の遊歩道に2本あります

桜の開花日の観測の対象は、ほとんどの地域でソメイヨシノを基準としているそうです。
『鬱金桜(ウコンザクラ)』ソメイヨシノが散ると、交代するように咲き始めます。
『鬱金桜』は黄色の花を咲かせる唯一の桜で、花びらの色がウコンに似ていることから名づけられたのだそう。
開花に花は白くなり、最終的に少しピンクを帯びてきます。

あまり日が当たらない場所の花はまだ黄色です
あまり日が当たらない場所の花はまだ黄色です

あまり日が当たらないところの花と比べると、日が当たっている場所で咲いている花は少しピンク色を帯びているのが分かります。

日が当たる場所に咲いている花は少しピンク色を帯びていました。
日が当たる場所に咲いている花は少しピンク色を帯びていました。

そして、もう1種類の桜は『御衣黄桜(ギョイコウザクラ)』です。『御衣黄桜』もソメイヨシノと交代するように咲き始めます。

桜をモチーフにした複合遊具
桜をモチーフにした複合遊具

『御衣黄桜』は桜をモチーフにしたかわいい複合遊具の横辺りに3本植樹されています。

『御衣』とは貴族の着物のことで花びらの色が平安時代の貴族の衣服の色『萌黄色』に近いことから名づけられたのだそう。
『萌黄色』は、植物が芽ぶいたときの、鮮やかでくっきりと色みが強い黄緑色のことです。植物がぐんぐんと伸びていくような生命の躍動感が感じられることから、鎌倉時代では、貴族の衣服として使われていたようです。

緑色の桜、始めて見ました!
緑色の桜、始めて見ました!

桜の時期はもう終わってしまった!と思っている方も多いのではないでしょうか。
『富士山さくらの園』では、まだまだ強かに咲く桜が沢山あります。
そして、あまり見られない黄色い桜『鬱金桜』や、『御衣黄桜』を鑑賞してみてください。
満開の桜とは、また一味違った感動がありますよ!

富士山さくらの園
住所:富士宮市山宮266

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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