富士宮市ハローワークの近くにある『つくしんぼう』は、二八そばと田舎そば、稲庭風うどんが食べられる手打ちそばのお店です。

お店の前に3台ほど停められる駐車スペースがあり、入口には2匹のタヌキが出迎えてくれます。

入り口は引き戸で狭く、屈まなければ入れません。頭をぶつける方が多いようなので、気を付けて下さい。

入口で靴を脱ぎます。
右側にある下駄箱には３、4足ほど入るので、グループで一段使う感じになると思います。

店内はテーブル席６人掛け×１、４人掛け×１、２人掛け×２。座席が4人掛け×4席です。

重厚感あるテーブルと椅子、置いてある家具は桐のものが多く、雰囲気のこだわりを感じます。

オーナーさんは相撲ファンのようで、写真や手形、サインなどが飾られています。
何年か前には鶴竜も来店されたそうですよ！

北海道産100％の極上そば粉を使い、二八そばと田舎そばは、店内で手打ちしているそうで、入口横には製麺所がありました。本格的です。

今回は『富士山天せいろ（￥1380）』を注文してみました。

二八そばの上に乗っているのは、細く切った大根です。雪化粧の富士山をイメージしているんですね。

市内ではほとんど見かけたことはありませんが、大根を千切りにしてもりそばの上に乗せた大根そばは栃木県佐野市の郷土料理でもあります。食糧が少なかった時代、大根の千切りを添えてかさ増ししたのが始まりと言われていますが、現在は『細く長く、白髪が生えるまで』という縁担ぎのメニューになっているそうです。

一緒に『戸隠天おろしそば（￥1180）』を注文してみて気が付きましたが、『富士山天せいろ』は薬味の器が富士山柄だったり、つゆの器が桜の柄だったりとこだわりを感じる、富士山ファンの方の心をくすぐる気使いが感じられました。

おそばは意外と細打ちなのですが、強いコシがあり、ちょっと濃い目のつゆとバランスが良くとてもおいしいです。

おそばがおいしいので、さらりと食べられるので量が少なかったかも…と思いそうなのですが、てんぷらが海老×2尾、イカ、マイタケ、ナス、大葉など思った以上に充実しているので、思った以上にお腹が満たされました。
しかもこのボリュームを考えるとコスパも良いです！

寡黙な奥様と落ち着いた雰囲気の中、おいしいおそばをマイペースで堪能したい方におすすめのおそば屋さんでした。