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【富士宮市】秋風になびく朝霧高原のススキ 十五夜に見る景色は月だけでなくすべてを鮮やかに!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

今日は十五夜ですね。そして今年の十五夜は満月とかさなります!
十五夜は「中秋の名月」とも言われます。中秋とは旧暦でいう秋(7〜9月)の真ん中という意味で、月見行事の十五夜は旧暦8月15日に行います。
2023年の十五夜は本日、9月29日です。新月から満月になるまでにかかる日数に開きがあるため十五夜は満月とは限りませんが、今年は満月と重なります

十三夜(9月27日)の月
十三夜(9月27日)の月

十五夜とは?

中国の「中秋節」が日本に伝わったのは平安時代です。
江戸時代には作物の収穫祭と結びついて庶民の間にも広まり、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供え物をして感謝や祈りを捧げるようになりました。

十五夜と言えば…

稲刈りの終わっている場所も多く見られるようになりました
稲刈りの終わっている場所も多く見られるようになりました

穀物の収穫に感謝してお米で作ったお団子を作ってお供えしたり、芋類の収穫を祝いて里芋やさつまいもなどをお供えしたりします。お供えしたものをいただくことで、神様との結びつきが強くなると言われています。

ススキをお供えするのは…

豊かな実りに感謝する十五夜では、実った稲穂をお供えしたいところですが、稲刈り前なので、稲穂に似たススキを用いるようになったとも伝えられています。

朝霧高原のススキ

毎年10月中旬になると一面を白銀に染める朝霧高原のススキ。十三夜と言われる27日に見に行ってきました。

山梨県河口湖町と静岡県富士宮市の境あたりから撮影
山梨県河口湖町と静岡県富士宮市の境あたりから撮影

十五夜が一年でもっとも美しい月と言われる理由は、この時期は気温が下がり、空気中の水蒸気が減るので、月が鮮明に見えるからだと言われています。

道の駅朝霧高原より山梨側へ進んだ場所から
道の駅朝霧高原より山梨側へ進んだ場所から

稲穂部分が開くと、もっと見ごたえのある景色となります
稲穂部分が開くと、もっと見ごたえのある景色となります

まだ瑞々しい風媒花(稲穂部分)は葉の緑色と白銀の2層で草原を染め、くっきりときれいに姿を現した富士山との共演はとても見ごたえのある景色となっていました。

昨年の10月に撮影(写真提供Tokoちゃん)
昨年の10月に撮影(写真提供Tokoちゃん)

帰りは『風の湯』でほっこり~

朝霧高原は少し肌寒かったので帰りに『風の湯』に立ち寄って、身体を温めて来ました。
風の湯富士山の恵みとも言えるバナジウム水の温泉!
販売所ではバナジウム水を購入できるほか、料理はすべてバナジウム水を使用。給水所では無料でバナジウム水を飲むこともできます。

食事メニュー
食事メニュー

食べたもの!
食べたもの!

入浴して、夕食も済ませて帰れば、後は自由時間!
忙しない毎日で、なかなかできなかった手芸や読書、やりたいことがてんこ盛りです。

綺麗な十五夜に照らされて秋の夜長に何しよう…
綺麗な十五夜に照らされて秋の夜長に何しよう…

今晩は愛猫と一緒に十五夜の満月を愛でながら、ゆっくりと時を刻む秋の夜長を楽しみたいと思います。

撮影場所

・山梨県河口湖町と静岡県富士宮市の境あたり

この看板がある場所に2.3台ほど停車できるスペースがあります。
この看板がある場所に2.3台ほど停車できるスペースがあります。

・道の駅朝霧高原より山梨側へ500mほど進んだところ

道沿いにもススキがあります
道沿いにもススキがあります

あさぎり温泉 風の湯
住所:富士宮市上井出3470-1
TEL:0544-54-2331
営業時間:10:00~22:00
定休日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
休館日:12月29日、30日、31日

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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