【富士宮市】日本の伝統文化である将棋を支える『富士駒の会』駒師直伝の駒作りを体験!
昨年富士宮市で行われた藤井聡太竜王VS広瀬章人八段 第35期竜王戦七番勝負第3局の使用駒を制作した駒師富月(ふげつ)氏が主宰している将棋駒の駒師育成会『富士駒の会』。
富士根南公民館では、富士駒の会の富月氏を講師に将棋の駒作りの宮ゼミを度々開催していて、いつも参加したいなぁと思いながらなかなか予定が付かず断念していたのですが、昨日から開催されている富士根南公民館まつりで駒づくり体験ができるという事で、お邪魔してみました。
会場
富士根南公民館は県道397号線富士根南中学校をを下だり、県道76号線と交差した小泉JA富士根支店向かい側にあります。
駒づくり体験の会場は二階和室で、和室入口には『駒づくりの会富士駒』と彫られた大きな無垢の木がありました。
駒づくり体験
駒には文字の紙が貼ってあるので、彫ってみたい文字の駒を選びます。
私はちょっと変わった形の『馬』という字を選びました。
『馬』を彫る前に、練習用の駒があるので、先生にレクチャーしてもらいながら、彫り方の基本を教えてもらいます。
利き手に彫刻刀を持ち、反対側の手で駒を固定する台を持ちます。
固定する台を持った手の親指を支点に、彫刻刀を動かし、文字のフチに切れ目を入れていくイメージで彫って行きます。
先生の彫り方を見ていると簡単そうに見えますが、いざ自分が彫ってみると力加減が難しく、なかなか思うように彫刻刀が進みません。
練習駒で練習をしたら、次は本番です。
黒い部分がなくなるように彫って行くのですが、先生の手元にはまるでリンゴの皮を剥いているように一本の削りかすができるのに対し、私のはガタガタ…アールが難しく、最初から難易度が高いものを選んでしまったことを彫りながら後悔していました。
細かなところは文字の紙が剥がれてしまいましたが、先生が手直しをしてくれて、なんとか形になりました。
彫り終わった駒は、墨を入れて乾かします。
乾いたら紙やすりをかけて、表面をなだらかにして、仕上げに根付にします。
先生が彫ってくれたお手本の駒も一緒に頂きました。
並べてみるとその差が一目瞭然なのですが、自分の手で駒を作っていくことの面白さと、できたときの感動は一入でした。
なんと1000円で富月氏が自分の名前を彫って根付を作ってくれるという事で、早速お願いしました。
根付の紐も釣り糸で編んだ丈夫な紐が売っていたので、こちらに付け替えて頂きました。
将棋は刺したことがないので、遠い世界のもののような気がしていましたが、根付にしてもらうと、ぐんと身近なものに思えました。
そして自分が体験して初めて駒の美しさを知り、新たな感動を抱きました。
富士根南公民館
住所:富士宮市小泉1848-1
TEL:0544-26-2211
開館時間:9:00~21:30
休館日:毎週月曜日(ただし祝日に当たる場合は火曜日も休館)祝日・年末年始