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【富士宮市】1月6日の『消防出初式』は縮小して開催されることになりました

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

今年の1月6日に、神田通りで消防職員や消防団員によって行われる『消防出初式』は能登半島地震発生に伴い、富士宮市消防職員が緊急消防援助隊として出動しているため、規模を縮小しての開催になりました。

江戸時代、江戸では火事が頻発していました。そのため江戸幕府によって消防組織である火消が制度化されていましたが、1657年に発生した明暦の大火の火勢を食い止めることが出来ず江戸の大半が焼失してしまい、3~10万人と推定される犠牲者を出しました。

その翌年新たな消防組織(定火消)が制度化され、消防活動を始めた次の年の1月4日、上野東照宮に集まり気勢を上げました。

この行動は『出初』と呼ばれ、火事の復興に苦しんでいた人々に未来への希望や消防活動への信頼を与える行動として、次第に『出初式』として広まっていったそうです。

消防出初式のスケジュール
8:30 開式 式典(城山公園)
9:30頃 梯子演技(神田通り)
10:15頃 大型ポンプ操法(神田通り)
11:00頃 パレード(神田通り)
11:30頃 一斉放水(神田川沿い)
梯子隊演技、大型ポンプ操法、パレード、一斉放水は中止となりました。

神田通りで行われる伝統技能の梯子演技では、迫力満点です。

江戸時代では火災が起きると火消たちが火災の状況や建物の位置、風向きなどを確認するためにはしごが使われました。

そして纏を使い近隣へ火災の状況を伝えていたそうです。

そういう背景を知ると、はしごの上の演技を見ている私たちに消防活動への信頼を高めてくれます。

パレードでは、しゅっとした消防士さんたちのと、普段間近で見ることができない消防車が目の前を通ります。

消防車を使用した放水訓練では、神田川の水を吸い上げ、一斉に放水されます。

地元の安全と生活を守ってくれている消防職員さん、消防団員さんに改めて感謝するとともに、頼もしさを感じる出初式です。

出初式開催にあたり、1月6日(土)10:30~12:30まで登山道(湧玉池から浅間大社前)が交通規制されます。周辺の道路が混雑すると思いますので、ご注意ください。

また『令和6年富士宮市消防出初式写真コンテスト』が開催されます。

消防出初式縮小に伴い、『令和6年富士宮市消防出初式写真コンテスト』も中止となりました。

令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に、お見舞い申し上げます。

被災地の方々は不安な日々をお過ごしかと存じます。被災された方々の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことをお祈り申し上げます。

令和6年富士宮市消防出初式
日にち:2024年1月6日(土)
時間:8:30 開会
問い合わせ:消防本部 警防救急課 警防係
住所:富士宮市弓沢町150番地(市役所地下1階)
TEL: 0544-22-1200

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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