『御殿場肉処くうら』は、JA直営店で地域特産品と静岡県産和牛静岡そだちの牛一頭から数キロしかとることのできない希少部位を日替わりで味わうことができる焼肉店です。

人気のあるお店で、なかなか入れないそうなので、事前に予約をして訪れてみました。

場所はＪＲ御殿場線「南御殿場駅」の向かい、JAふじ伊豆竃支店と同じ敷地内にあります。

お店の前には25台ほど停められる広い駐車場があります。

電球色の間接照明に照らされた建物、白玉砂利の敷かれた庭は上品でお洒落です。

入口には静岡そだちの販売加盟店証や、認定証などが掲示されていて品質にこだわっているのが分かります。

和モダンの店内は周囲が気になりにくい個室やカウンターになっていて、和楽器のサウンドが流れる雰囲気です。

席には2種類のタレと塩の入った器と山葵が予め用意されていて、タッチパネルから注文します。

おすすめは本日限りの盛り合わせ希少部位入りだそうです。普段なかなか食べることのできない希少部位は十数種類と豊富で、日替りで提供されます。

そして、お米は御殿場産コシヒカリを本格釜戸で焚いているので提供に15分ほど時間がかかるとのことでしたので、お肉と当時注文しました。

地酒の種類も豊富でしたが、地産地消の実践店舗ということでしたので敢えて無料で頂けるお茶をお願いしました。

希少部位入り2名様盛りはこのボリュームで6980円、御殿場産コシヒカリ（大）は450円。

蓋を開けるとちょっと柔らかめに見えたお米は、お茶碗によそるとふっくらつやつやで、お米だけでもめちゃくちゃおいしいです。

とろけるように柔らかくおいしい和牛に、予め用意されている御殿場小山産”真妻山葵”をその場で摺って乗せて食べるこの贅沢さ！

『くうらのサラダ（￥950）』には御殿場リーフレタスが使用されています。

そして焼き肉の〆と言えば冷麺ですが…、くうらの新定番〆は『みくりやそば』とのことで、『冷麺（￥880）』と『みくりやそば（￥880）』を注文。

冷麺は酸味が少なくて、麺に弾力がある優しい味わい、みくりやそばは香り豊かで、独特の歯ごたえがあり、〆にふさわしい味でした。

デザートも地域の特産品を織り交ぜて作られているとのことで、注文してみることにしました。

静岡県産のほうじ茶を使って作られたさっぱりとした『ほうじ茶の生ゼリー』、濃厚な豆乳の風味が味わえるお豆富屋さんの『豆乳プリン』、地域の牛乳を使用して作られたくちどけまろやかな『自家製杏仁豆腐』（各￥490）どれも、絶品でした。

個室に行くのに廊下があり、廊下の前で履物を脱ぐシステムなのですが、帰りに自分たちの靴が用意されていたことに驚きました。

滞在時間が決まっているので、退出時間に合わせてスタッフさんが靴を用意してくれているようです。

おいしさや雰囲気のみならず、諸々の細かな気遣いに感動の『御殿場肉処くうら』。人気店なのも頷けます。

地域の方々が親しみを持てるように「食べてみる？」といった意味の方言「くうら」がお店の名前の由来なんだそうです。

洗練された空間で至高の時間とともに、地元の特産品のおいしさを存分に堪能させてもらいました。