【御殿場市】行列ができる加工肉の店『二の岡フーヅ』 他とは一線を画す感激のベーコンを食した
明治時代、横浜に住んでいた英国人植物商バンディングが、高山植物の採取中に道に迷い、二の岡の農夫に道案内を頼んだところ、途中で立ち寄った二の岡神社を気に入り、二の岡に別荘を構えたそうです。
それををきっかけにして、知人の英国人や米国人らが続いて別荘を建てるようになり、二の岡地区は『亜米利加村』と呼ばれる別荘地になりました。
しかし、外国人が欲しがる食材がほとんどなかったので、彼らは養豚を始め、そして、ハム、ソーセージ等の食品加工法を地域に伝えてくれました。
『二の岡フーヅ』さんは、外国人宣教師より受け継がれてきた当時の製法を変えずに、いまだに手造りにこだわりハム、ソーセージ、ベーコンなどを製造販売している会社です。
駐車場から見える大きな看板に描かれた矢印に導かれて進むと、左手に大きな庇の昔ながらの構えの建物があり、店舗兼工房になっています。
店舗は手前側。引き戸を開けて入ります。
ベーコン、ハム、ソーセージなどがガラスケースに並んでいます。
商品は100g単位の金額が表示されているので、「これ、ください!」とお願いすると重さで計算した値段を教えてくれます。
厳選した国内産の豚肉の、製品に最も適した部位を使い、合成保存料を使用せず、混じりもののない原材料の旨味そのままを生かし、ひとつずつ手作業で作られている加工肉はどれもおいしそう!
いろいろ迷いましたが、一番調理がしやすくて、素材の味が楽しめそうなベーコンブロックを購入してみました。
ベーコンブロックは100グラム480円だったので、370グラムで1,776円でした。
いぶされてアメ色になったベーコンは、二の岡フーヅ創業当時よりの伝統の味なんだそう。
まずは、大きめにカットして素材を楽しみたいと思います。
パックを開封しただけで、燻製香ばしい香りが広がります。
焼き始めると燻製香とベーコンの香ばしい香りに、よだれがたれそうなのを堪えるのが辛い…
脂と肉とのバランスが良く、口に含むと一瞬広がる脂の旨味が、さらっと溶けて燻製香とともに、肉のうまみが凝縮されて他とは一線を画す感激のベーコンです。
冷蔵庫にあったキノコ類をベーコンと炒めてみると、キノコまで驚きのおいしさに変身!このベーコン、控えめに言って食材を美味しくする魔法です(笑)
昭和初期から受け継がれてきた手作りの味と感動を、当時もそしてこれからも提供してくれる『二の岡フーズ』。
もう少ししたら二の岡・東山の桜並木も見頃を迎えます。
見事な桜並木で視覚を保養したら、『二の岡フーズ』の肉製品で味覚でも感動を!
二の岡フーヅ
住所:御殿場市東田中1729
TEL:0550-82-0127
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜日(※12月中・祝日を除く)