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【大牟田市】豊かな自然と歴史のロマンあふれる立花伯爵家農園「橘香園」の自然で心と体をリフレッシュ♪

山本旅水堂地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市・みやま市)

2023年の夏は厳しい暑さが続きましたが、9月も下旬になると朝夕の風にも秋の気配が感じられるようになってきました。

これから清涼な空気が肌に心地よい、秋の行楽シーズンがやってきます! 爽やかな気候の中、大牟田にある立花伯爵家農園「橘香園(きっこうえん)」で自然に癒されてみてはいかがでしょうか♪

筑後国の南部一帯は、かつては柳川藩によって治められていました。初代藩主立花宗成(むねしげ)公は、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した武将で、数多くの武功や為政者としての卓越した手腕、そして民に寄り添う篤実な人柄から、藩に住む人びとより畏敬の念をもって深く愛されていました。その後も柳川藩における立花家の治世は明治に至るまで続きました。

立花伯爵家農園「橘香園」の歴史は、明治維新後に遡ります。

維新後に伯爵を叙爵した立花家14代当主の立花寛治(ともはる)公は東京で農学を学び、農業振興による富国を志し私財を投じて柳川に農事試験場を開設しました。こちらから生まれた品種が日本初となる「宮川早生(みやがわわせ)」という早生温州みかんです。

寛治公の志は15代当主の立花鑑徳(あきのり)公へと受け継がれ、1936年に大牟田の地に「橘香園」が開園しました。

橘香園の「Earl`s Farm」とは「伯爵の農園」を表します。

橘香園は、大牟田から南関に向かう上内地区の山あいにあります。南関大牟田北線沿い、上内小学校近くのこちらの看板が目印です。

大牟田中心部から車で約20分の距離にもかかわらず、町の喧騒から離れた山中には静かで豊かな自然が広がっています。

橘香園ではみかんの栽培を行っていますが、併設されているキャンプ場で里山体験も楽しむことができます。

デイキャンプ・持ち込みキャンプ(宿泊キャンプ)に加え、3時間ほどの散策を楽しむことができる「ピクニック」のプランもあります(入園料:中学生以上大人500円・小学生300円・幼児無料)。

広い園内には、森に囲まれた段々畑が連なり、人々の手によって丁寧に積み上げられた石垣が美しく整然と並んでいます。

橘香園を管理・運営されているスタッフの方は、立花家のご子孫でいらっしゃるそうです。ご先祖から受け継いだ緑豊かな橘香園を美しく大切に管理・運営し、里山体験を通じて地域の人々に自然や農業の魅力を伝えていらっしゃいます。

山々と、その上に広がる空と雲など、自然は時の移ろいとともにその姿を変化させていきます。これからみかんの季節を迎えると、山肌には鮮やかなオレンジ色の彩りが施されます。

聞こえるのは、風の音、草木のざわめき、鳥のさえずり、虫の声のみ。

ウッドチェアに座って自然に身を任せていると、ついつい時が経つのを忘れてしまいます。

なお、事務所では橘香園ならではの商品も販売されています♪

丹念に育てられたみかんをジュースにした「蜜柑搾り」は水や砂糖を使っていないため、橘香園のみかんそのものを味わえます♪ 濃厚でありながらもすっきりと澄んだ上品な甘さが特長です♪

「花柚(はなゆ)マーマレード」は、イギリスで開催される世界マーマレード大会において、香りと味、風味の全ての部門で満点を獲得し、2022年には初出品ながら金賞を受賞しています♪

昨今ではさまざまな技術の進歩によって利便性が高まり、昔に比べて生活のペースが速くなりました。その分、心には気付かないうちに小さなストレスも溜まりがちです。

来年には開園88周年を迎える橘香園の豊かな自然の中で過ごす、静かで贅沢なひと時。秋晴れの下、緑に包まれ心も体もリフレッシュしてみませんか♪

●橘香園●

〒837-0902 福岡県大牟田市上内2987

地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市・みやま市)

大牟田とみやまをこよなく愛するライターです。グルメ・イベント・新店情報などなど、フットワークの軽さで皆さまに大牟田・みやまの魅力をお届けします!

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