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【みやま市】1月20日、瀬高町の大江天満神社でみやま伝統の「幸若舞(こうわかまい)」が奉納されます!

山本旅水堂地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市・みやま市)

2024年1月20日(土)、瀬高町の大江天満神社で「幸若舞(こうわかまい)」が奉納されます!

幸若舞は、室町時代に流行した曲舞(くせまい。鼓に合わせて謡いつつ舞うもの)という芸能の一種で、桃井直詮(もものいなおあき)という人物によって創始されたといわれています(「幸若」の名は直詮の幼名「幸若丸」に由来しています)。

幸若舞は、戦国時代から安土桃山時代にかけて多くの武将に愛好されました。中でも、「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」の一節が有名な「敦盛」は、かの織田信長が好んだことでもよく知られています。

その後幸若舞は能楽とともに江戸時代も隆盛しましたが、明治維新以降は次第に衰退し、やがてその伝統はほぼ途絶えてしまうこととなりました。

こうした中、みやまでは国内で唯一幸若舞が継承されています。これは、かつて筑後地域を治めていた蒲池(かまち)氏が幸若舞の太夫を招いてその技能を家臣に伝承させたことに由来し、これが現在の大江の幸若舞の祖となったといわれています。その後、幸若舞は1976年(昭和51年)に国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。

幸若舞は、毎年1月20日に瀬高町大江の大江天満神社で五穀豊穣を祈願して奉納されています。地域の伝統行事として根付いており、多くの若者が小学生のころより幸若舞の練習に勤しんでいます。

みやまに伝わる幸若舞は「大頭流幸若舞(だいがしらりゅうこうわかまい)」と呼ばれるもので、鼓方の鼓と掛け声に合わせて三人の舞手が謡いつつ舞います。

奉納される曲はそれぞれ謡のタイミングや呼吸などが細かく異なりますが、地域の人びとによって時代を超えて脈々と受け継がれています。

なお、今年は幸若舞をメタバース(仮想空間)でライブ配信する実証実験が行われる予定です。これにより、自宅にいながらにして現地の幸若舞を臨場感豊かに体験することができます(詳細はこちらをご覧ください)。

国内ではみやまに唯一伝承されている幸若舞。2024年1月20日、遥かな時を超え日本の伝統を令和に鮮やかに伝えるみやまの幸若舞に出合いに行ってみませんか♪

●大江天満神社●

〒835-0019 福岡県みやま市瀬高町大江1488

地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市・みやま市)

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