プリンの上でお月見…?世界遺産「銀閣寺」にある謎の建造物の正体とは
1490年、室町幕府八代将軍の足利義政によって建築された慈照寺。
江戸時代以降、鹿苑寺が金閣寺とよばれるようになり、慈照寺は銀閣寺とよばれるようになりました。
現代では、唯一現存する室町期の楼閣庭園建築の代表的建造物としても知られています。
そんな歴史ある銀閣寺には、巨大なプリンにも見える円錐台の建造物「向月台(こうげつだい)」があるのはご存知でしょうか?
実はこの「向月台」の上に座り、月が東山に昇るのを待ったというロマンチックな俗説があるのです。
また、向月台の隣にある「銀沙灘(ぎんしゃだん)」は、夜空から放たれた月の光を反射させるのだとか。
室町時代のものではなく近世以後の発想だともいわれている独創的なこの2つの砂盛は、いつ、誰が何のために作ったのかは不明です。
ただ、向月台に座って月の光を楽しむ古人を思い浮かべると、昔を生きた人たちが身近に感じられるかもしれません。
■銀閣寺
【住所】京都府京都市左京区銀閣寺町2