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神が消える日…本当は日本の「あの場所」に神様は集まっていた!【神話紹介】

山内琉夢歴史プレゼンター

万葉集や日本書紀に登場する「和風月名(月の異名)」はご存じでしょうか?

和風月名とは、1月は睦月、2月は如月、3月は弥生というように、1~12月までそれぞれに重要な意味が込められた別称のことです。

なかでも「神無月」という別称を持つ10月は、その名の通り日本中の神様が消える日だといわれています。

このとき、神様はどこに行っているのでしょうか?

神有月と神無月

出雲大社・神楽殿
出雲大社・神楽殿

10月になると、神様は島根県にある出雲大社に集まって世の中についての会議「神議(かむはかり)」を行います。

そのため、10月は日本中から神様が姿を消すと言われているのです。

ただし、なかには留守番をしている神様もいるのだとか。

一方で、日本中から神様が集まる出雲地方では10月のことを「神有月」というようです。

出雲大社に集まる理由

出雲大社の敷地内にあるさざれ石(手前)と、神迎祭&神在祭の様子を描いたレリーフ。
出雲大社の敷地内にあるさざれ石(手前)と、神迎祭&神在祭の様子を描いたレリーフ。

神様たちが10月に出雲大社へ集まる理由については、諸説ありハッキリとはしていません。

ただ、集まった神様たちは「人々の縁」について話し合っているといわれています。

毎年10月に 日本中の神様が「人々の縁」について話し合っているからこそ、「縁結びの神社」として神秘的なパワーを放ち続けているのかもしれませんね。

歴史プレゼンター

歴史ライターとしての活動経験を持ち、今までに32都府県の歴史スポットを巡ってきました。実際に現地へ行くのが難しい方に向けて、取材した歴史スポットについて紹介します。また、歴史に興味をもったことがなかった方にも楽しんでいただけるよう、歴史偉人の意外な一面や好きな食事・おやつの紹介など、ワクワクするような内容をお届したいです。

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