2024年4月19日（金）より全国公開される映画「陰陽師0」はご存知でしょうか。この映画で主演・山崎賢人さんが演じる安倍晴明は、平安時代に実在した日本最強の陰陽師です。

今回は、そんな安倍晴明にまつわる都市伝説を紹介します。

□最強の陰陽師

日本史上最強の陰陽師の称号を持つ安倍晴明は、陰陽道の名家・賀茂一族から陰陽道と天文学を学びました。とくに得意としたのが呪術と祈祷であり、十二の式神「十二天将」を使役して依頼者の悩み解決や妖怪退治に尽力したと考えられています。

妖狐の母を持つといわれた安倍晴明。子供の頃から特殊な力で鬼の存在を視たり感じたりできたともいわれ、常人の域を超えた逸話や伝説が数多く存在しています。ただ、現代を生きる私たちには理解し難いものが多く、なかには安倍晴明は架空の人物もしくは話が誇張されているのではないかと考える人も少なくありません。

□裏天皇

仏教や陰陽道に長けた人物で構成された「八咫烏（ヤタガラス）」という秘密結社はご存知でしょうか。かつて日本に存在していたと考えられている秘密結社で、日本を裏から支配しているとして「裏天皇」とも呼ばれていました。

安倍晴明を含めた腕利きの陰陽師は、この秘密結社・八咫烏と深い関係を持っていたといわれています。というのも、八咫烏の正式名称は「八咫烏陰陽道」であり、結成メンバーには安倍晴明の師匠にあたる賀茂一族の祖先が関係していたのです。

安倍晴明が八咫烏でどのような活動を行っていたのかについては不明ですが、当時の権力者・藤原道長に呪詛が仕掛けられたとき、安倍晴明が呪いを祓ったという記録が残されています。国のトップが危機に瀕したとき、超人の能力を行使して助けになっていたのかもしれません。

2024年4月19日（金）より全国公開される映画「陰陽師0」では、主演・山崎賢人さん演じる安倍晴明がどのような活躍をするのか、とても楽しみですね。