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和菓子の日には令和の和菓子「J-pop×練り切り」で今だけの技巧と味わいを

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

和菓子の日、と申しましてもその歴史は古く、西暦848年・国内にて疫病が蔓延したことを憂いた仁明天皇は、ご神託によりその年の6月16日(旧暦)に1と6にまつわる餅などをお供えし、健康と招福を祈願して年号を「嘉祥」と改正。

また、市民の間では、16文銭でお菓子やお餅を16個購入して食べるという「嘉祥喰い」という習慣もあったとか。

時は流れ、洋菓子文化の発展と共に衰退していった和菓子文化ですが、1979年6月16日に全国和菓子協会が「和菓子の日」として制定し、今では和菓子の日限定のお菓子や、全国和菓子協会のマークが取り入れられた和菓子が様々な和菓子屋さんから時発売されています。ちなみに全国和菓子協会さんのマークは、お饅頭を割ったとも餅つきの杵から着想を得たともいわれています。

加盟している和菓子屋さんでお買い物なさった際、協会のリーフレット等が配布されているお店もありますので、もし見かけたらぜひご覧になってみてくださいね。

その和菓子の日にぜひご紹介したいのが、2023年6月14日から6月20日まで玉川高島屋で開催中の催事「THE WAGASHI」にて限定販売されている上生菓子たち。

YOASOBI×和菓子
YOASOBI×和菓子

特に滋賀県高島市の名店「とも栄」さんの上生菓子は、子供から大人まで家族揃って楽しめるような素晴らしい作品ばかり!

人気音楽ユニットYOASOBIの楽曲からインスピレーションを得た上生菓子の数々をご覧ください。

あの夢を
あの夢を

凝縮されたピスタチオの旨味を味わえる中餡
凝縮されたピスタチオの旨味を味わえる中餡

花火の焼き印が施された薯蕷饅頭「あの夢を」。中餡は、なんとピスタチオ餡!アボカドのようなやや青みのあるねっとりとした風味は、美味しい白餡に支えられナッツの女王と呼ばれるに相応しい味わいに。

ちょっとロマンチックな色合いが素敵ですね。

燕柳
燕柳

「燕柳」の風味豊かでしっとりとまとまりの良い軽羹と中央に煌めく錦玉。道明寺粉のつぶつぶとした食感も楽しく、舌に当たると不思議とラッキーな気持ちに。

爽やかなグリーンと白の色彩に染まる軽羹、錦玉は人や街を繋ぐ海でしょうか。羽を広げて舞う燕が、伸び伸びとした世界観を表現しているよう。

群青
群青

薯蕷金団「群青」は、中餡は粒餡です。つくね芋の香りとまろやかさが際立つふくよかな逸品。ねっとりとしていながら、単純な甘味ではなく素材の味わいが強かなので、ほっとするのに洗練されたテイストに。

清々しい白と水色に散りばめられた銀粉や透明な瞬き、それを敢えて入り組んだ形の金団で表現なさる感性たるや。

三原色
三原色

「三原色」を拝見した瞬間、曲のサビとPVの三色が重なるシーンがフラッシュバック。娘にとっては某携帯会社のCMの曲ですが、PVや小説を知っている方にとって4色+金色で表現されているのは首がもげるほど頷けるのではないでしょうか。

ぽってりとしていながら、しばらく口の中で味わっているとさらさらと解けていく練り切り餡は、さすがとも栄さん。

優しい彗星
優しい彗星

レモンピールのほろ苦さとほんのり鼻を掠める蜂蜜の香り、名残惜しいくらい爽やかなすっきりとした逸品、「優しい彗星」。じめじめと湿度が高くなり、寒天などの涼菓に目が向きそうな今日この頃。そんな季節にこそぴったりなワンランク上の甘酸っぱいを味わえるこちらは、大人も子供も美味しく召し上がることができるフレーバーです。

元々の小説やPVをご覧になった後、ぜひ真ん中から二つに割っていただけたらと思います。その子供にとっては可愛らしいお星さまが二つ並んだ意匠ですが、曲のストーリーをご存知のファンは、目に熱いものがこみ上げてくるのではないでしょうか。

万葉集や百人一首といった和歌から着想を得た和菓子は依然より多々ございますが、令和のJ-popを映した和菓子はまだまだ希少な存在。

過去の素晴らしい作品の数々に思いを馳せることも情緒豊かで素敵だと思うのですが、まさに今を生きる大人や子供たち共通の「好き」を美味しく楽しく共有することで、和菓子のもつ可能性がまた未来へと繋がっていくのではないでしょうか。

豊かな色彩美
豊かな色彩美

私事ではございますが、小さな娘がお気に入りの曲をぽそぽそと歌いながらお菓子を口へ運び、にんまり破顔させる一連の所作を眺めながら、いつか娘が大人になった時にも同じお店のお菓子を食べていてほしいなと、密かな願いを胸に抱いたのでした。

冒頭でも記載させていただいたように、こちらは2023年6月14日から6月20日まで玉川高島屋で開催中の催事「THE WAGASHI」にて購入可能です!

ぜひ足を運んでみてくださいね。

<玉川高島屋>
東京都世田谷区玉川3-17-1
03-3709-3111
10時~20時
東急田園都市線・東急大井町線「二子玉川」駅西口より徒歩1分

<とも栄>
公式サイト(外部リンク)
滋賀県高島市安曇川町西万木211-1
0740-32-0842
9時30分~18時30分
定休日 元旦

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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