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まさに王道ど真ん中!メディアにも登場する「豆大福」は、八丁堀のアットホームな和菓子屋さんにて

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

東京都中央区八丁堀。八丁堀といいますと、歴史や時代劇好きの方は、片岡鶴太郎さん主演の八丁堀の七人を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?八丁堀にはかつて町奉行所直属の臣下である与力や同心(刀と十手を腰に差した人たちですね)の宿舎が集積していた場所でした。現代風に言い換えれば、公務員の部長やその配下の社員たちの社宅が軒を連ねる住宅街というところでしょうか。

昔ながらの掛け紙
昔ながらの掛け紙

現在はオフィス街に近接した昔ながらの商店街と新しい集合住宅、飲食店など新旧が交錯するエリアなのですが、そこにさりげなく佇む名店が「八丁堀伊勢屋」さん。創業1907年の老舗和菓子屋さんです。

その伊勢屋さんには、雑誌や旅番組、SNSなどでも有名なとある名物が販売されているんです!今回は、八丁堀伊勢屋さんの「豆大福」をご紹介。

豆大福
豆大福

手頃な大きさ、整った半円のフォルム、バランスよく散りばめられたえんどう豆とお餅のコントラスト。どこをとってもお手本のような豆大福は、その味わいも格別。ふんわりとしながらもコシのあるお餅は噛むほどにじわじわと甘味が広がり、ほろほろっとしたえんどう豆の塩気が絶妙にマッチ。そこに加わるつぶし餡は、素朴な味わいながらもやや大胆な皮のしゃきしゃきとした歯ごたえと舌馴染みの良い甘味が心地よく、お餅・えんどう豆・つぶし餡の三位一体の魅力が炸裂。そうそう、これこれと思わず頷いてしまうとはまさにこのこと。

ぽてっとしたフォルムにほっこり
ぽてっとしたフォルムにほっこり

いかがでしょう、このバランス感
いかがでしょう、このバランス感

例えば餅皮に塩気が効いていたり、えんどう豆が生地に対してたっぷり配合されていたり、はたまたあんこがぎっしりだったり、いずれかのパーツに個性がひかる豆大福は数あれど、全てが整っているというのはなかなか珍しいのではないでしょうか。ダーツでいえばブル、ど真ん中にヒットするような豆大福です。

皮の食感も心地よい
皮の食感も心地よい

もしどなたかに東京の豆大福をおすすめする、という時は、八丁堀伊勢屋さんの豆大福からはじめていただき、そこからそれぞれの好みの分岐点を探求していくというのも楽しいかもしれませんね。

ご家族で経営されているお店ですので、時間によっては品切れになっているタイミングもあるかもしれません。確実に購入なさりたい方は、ぜひお電話でお問い合わせを。

当日中のお日保ちです
当日中のお日保ちです

お昼にはちらし寿司なんかのお弁当も、ワンコインから購入できるようですよ。

<八丁堀伊勢屋>

東京都中央区八丁堀3丁目18-11

月曜~金曜 8時~18時30分(9時頃に商品が揃います)

定休日 土日祝

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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