ほうじ茶香るしっとりお饅頭は、人形町「三原堂本店」さんの季節限定味。皮にもあんこにも茶葉がたっぷり
和洋菓子問わず、主役にもアクセントにもなれる素材。お茶。喉を潤したり口の中をリフレッシュさせたりと、お菓子と一緒にいただくことが多いのですが、茶葉やお茶そのものを使用したお菓子は実に多彩。洋菓子であれば紅茶、和菓子であればほうじ茶や緑茶、双方において人気の高い抹茶…
一年を通してお茶を使用した和菓子は多くの和菓子屋さんから販売されておりますが、秋口から増えてくるのがほうじ茶を使用した和菓子たち。
東京都中央区、老舗とよばれる和菓子屋さんが豊富に軒を連ねるエリアの中でもその数が多いといわれているのが人形町。街歩きや老舗巡り、グルメ巡りの旅に訪れる国内外様々な観光客の多い街です。その街の中にお店を構えるのが、創業明治10年の「三原堂本店」さん。東京駅グランスタの中などにも店舗を展開しているので、名前を聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。和菓子のみならず、ケーキなどの洋菓子も販売しています。
その三原堂本店さんでは、季節に応じてできたてのお饅頭を販売しています。今回はそのお饅頭から、今シーズンの限定「ほうじ茶まんじゅう」をご紹介。
大きさは一般的なお饅頭なのですが、一目見た瞬間からその生地に練り込まれている茶葉の量に驚き。満遍なく茶葉の模様を目視できるだけではなく、てっぺんにはひと際目立つ茶葉の塊が。
お菓子となると、甘味を帯びたお茶の芳香が鼻腔をくすぐるものが多いような気がするのですが、こちらのほうじ茶まんじゅうは香ばしさとふくよかな薫香がストレートに飛び込んできます。よくも悪くも、遊びの無いストレートさです。
うっすらと均一に広げられた茶葉入りの皮はしっとり。その皮に包まれているのは、濃厚な色合いのほうじ茶あん!あんこにも茶葉が配合されているので、甘いだけではなく上品な印象も受けます。お砂糖の甘味がプラスされると、ほうじ茶もまた違う印象になりますね。また、水分量の多いあんこは皮との口馴染みも良く、皮とあんこの一体感に優れたお饅頭といえます。
ただ、全体的に滑らかな仕上がりだけに、茶葉のじゃりじゃりとした食感が悪目立ちしているようにも感じます。細かく挽いていたり、たっぷりのあんこをもってしても強烈な存在感を放っているので、ここは好き嫌いの別れ道になるのではないかと思います。
<三原堂本店・人形町本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区日本橋人形町1-14-10
03-3666-3333
平日9時30分~19時
土日祝9時30分~18時
定休日 元日