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意外な穴場!浅草梅園で人気のほかほか「あわぜんざい」を混雑回避で!駅直結の百貨店、寒い季節も安心

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

一年を通して日本人のみならず海外からの観光客をも魅了する街、浅草。その浅草で愛される甘味処のひとつといえば、「浅草梅園」さん。1854年に寺院の片隅で産声をあげたお茶屋さんは、今では行列が絶えない浅草の名店のひとつに。江戸っ子たちからも愛されてきたという名物「あわぜんざい」を求め、特に冷え込み一層強くなる秋以降はより一層大人気となります。

さて、土日祝日ともなると浅草は朝から大混雑。そうでなくとも、これから冬休みを迎えると昼夜問わず街を歩くだけでも困難になります。そんな時、少しでも混雑を避けてあの味を楽しめたら…そんな方に朗報(?)です。

あわぜんざい
あわぜんざい

実は、高島屋日本橋本館7階にも梅園の喫茶店・テイクアウト品の販売をなさっている店舗があるのです。今回は高島屋日本橋本館の「あわぜんざい」をご紹介。

本店同様、金の梅がきらりとまたたく蓋つきのお椀にて供されます。この蓋を開ける瞬間の高揚感がたまりませんね。

金の梅がよく映えます
金の梅がよく映えます

蓋を取ると、湯気とともにキラキラとまぶしほどに艶やかなたっぷりのこし餡ともちきびのお餅が鎮座しているではありませんか。あんこともちきび、それぞれ異なる甘い香りに思わず目を閉じてしまうほど。

粘り気ともちもち感に富んだもちきび
粘り気ともちもち感に富んだもちきび

梅園さんでは、粟ではなくもちきびを使用しているとのこと。当時は粟でしたが、入手困難になってきたことからもちきびへ。それでも美味しさは変わらず、粒感を損なわせないよう半搗きにしたもちきびとお餅をあわせ、粘り気とコシを備えたお餅に。素材そのものが旨味や甘みがしっかりとしているので、そのまま食べても十分美味。そこに合わせるのは、梅園さん自慢のこし餡。このこし餡が不思議で、甘すぎず物足りなさすぎず、丁度良いをそのまま具現化したような味わい。

ほんのわずかに粒感を残しているのもポイント
ほんのわずかに粒感を残しているのもポイント

ただ甘い、だけではなく、ほんのりと小豆そのものの渋みも感じるからでしょうか。とろりとしたこし餡ともちきびのお餅、シンプルな組み合わせにも関わらず単調にならないのは流石です。
また、別添えの実山椒の漬物を合わせるとぐっと大人の贅沢な味わいに。江戸の人たちが朝ごはんとしても食べていた、といういわれも納得です。

しその実の漬物が良いアクセントに
しその実の漬物が良いアクセントに

街中の混雑を避けて味わえる高島屋日本橋本館の店舗ですが、もうひとつ朗報が。浅草本店の閉店は17時(もしくは18時)なのですが、こちらは19時30分(ラストオーダー19時)なのです。お仕事帰りにほっと一服、なんて幸せな時間も味わうことができます。更に駅直結ということもあり、雨の日も快適。

あんこともちきび、お好みのバランスで
あんこともちきび、お好みのバランスで

土日や昼食時などの混雑状況や完売状況は都度異なるかと思いますが、日本橋でひとあし先に浅草の味を堪能してから、都営浅草線で浅草観光へ赴くのも一つの手。

冬の浅草観光の候補にぜひ。

<浅草梅園・高島屋日本橋店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区日本橋2-4-1
03-5203-0073
10時30分~19時30分(ラストオーダー19時)
不定休

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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