栗きんとん×チョコレート!山形県「佐藤屋」さんのほんのり刺激的&濃厚な和菓子で晩秋を満喫
ちょっと大ぶりなサイズ感も特徴的
国内におけるハロウィンやクリスマス、バレンタインなど海外の行事でも和菓子が発売されるようになり、数年前に比べるとかなり浸透してきたかと思います。
また、カカオやリキュールなど洋菓子に用いられることの多い素材も和菓子に取り入れられるようになりました。
ユニークな発想や意外な組み合わせで、和菓子の新しい一面を発信しているのが1821年創業、山形県にて乃し梅や四季折々の上生菓子、更には洋菓子も販売している「佐藤屋」さん。特に、八代目である佐藤さんは『和菓子をちょっと自由に』というモットーのもと、斬新な切り口で和菓子の可能性を紹介していらっしゃいます。特に日本酒やビールといったアルコール飲料を掛け合わせた和菓子も豊富。今回はその中から「bond」をご紹介。
一回り大きめな栗きんとん、といった第一印象。絞りの栗きんとんというと、もう少し小柄で楚々とした佇まいの上品なイメージですが、臨場感のある風味を際立たせるため、あえて完全に取り除いていない鬼皮の色味も目視できる佐藤屋さんのものはどこかワイルド。
それでも和栗ならではの豊かな薫香と、ふっくらとした旨味は流石和菓子屋さん。時折かりっと鬼皮にあたるのはご愛敬。
ふた口目からは一気に洋のテイストが口の中に出現。通常栗きんとんの中には包まれない、しかも一風変わった香りを宿したガナッシュが本領発揮。
パッハリートというどこか野趣に富んだカカオ豆を使用したチョコレートのガナッシュには、グリュークリークというベルギービールをあわせて。アルコールは完全に飛ばされていますが、ホットビールとしても愛されているビールということもあり、さくらんぼのような可憐な甘味とシナモン、クローブのような甘味によく合うスパイスが存在感をきちんと残したまま配合されています、ただの濃厚な栗とチョコレートだけでは終わらせない、ひとひねり効かせた楽しいガナッシュと和栗の相性は抜群!
ホットビールとしてクリスマスに嗜むことの多いというグリュークリーク。クリスマスにはちょっとしたサプライズが込められた栗きんとんなんかも新しい定番に?今までなかった素材同士がひとつになったり、そのお菓子を囲みながら新しい発見やご縁があったり。まさに「bond」のぴたっとつなぎ合わせてくれるお菓子かもしれません。
<乃し梅本舗佐藤屋・本店>
公式サイト(外部リンク)
山形県山形市十日町3-10-36
023-622-3108
9時~18時
不定休