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節分の定番!老舗の人気商品「福和内」人形町の壽堂さんで長年愛されるおめでたい紅白の炒り大豆と遊び心

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター


鬼はーそと!福はーうち!!さぁ、皆さんのご自宅や神社、町会では豆撒きなどの節分行事、イベントは行われましたか?コロナ禍で自粛されていたものも、今回からやっと解禁というところも多いのではないでしょうか。

実は私の実家、青森県弘前市では殻付きの落花生を投げる風習がありました。ですので、入り大豆を投げるということにちょっと憧れを抱いていた幼少期…テレビでも放送されますよね、枡に入った豆を掛け声と共に投げるシーンが。

福和内
福和内

東京都中央区。豆ではなく石を投げれば老舗に当たるといわれるほど長い歴史をもつお店が集う日本橋人形町に暖簾を掲げる1884年創業の老舗和菓子屋「壽堂」さんには、長年愛される節分のロングセラー商品があるのです。今回は壽堂さんの「福和内」をご紹介。

鬼さんだけ顔がなく、外で待機
鬼さんだけ顔がなく、外で待機

わくわく…
わくわく…

焼き印入りの升、には…鬼の和三盆?紐で括られており、その紐を解く過程もわくわく感が増します。中には紅白二色の炒り大豆とおかめ、小判の和三盆!なんと愛らしいのでしょう。縁起物がぎゅぎゅっと詰まっていますね。中は紙で仕切られています。

風味豊かで香ばしい炒り大豆たち、白い大豆は袖振り大豆という青大豆。ぽりぽりっとした軽やかな食感で、いくらでも食べられそうです。

お金は大事…!
お金は大事…!

そして赤い炒り大豆は、山形県産の紅大豆という赤い大豆。小豆のように見えますが、れっきとした大豆なのです。ややふっくらとした立派な佇まいのごとく、ふっくらとした旨味と食べ応えです。袖振り大豆よりも若干ほくほくっとした印象ですね。こちらも止まらない…

楚々とした美人さん
楚々とした美人さん

枡の中には小判とおかめの和三盆が入っているのですが、なるほど。なので「福は内」なのですね。薄紅色の鬼さんはちょっとお外で待機してもらっているという遊び心にも心を奪われました。最後は美味しくみんないっしょにいただきました。

最後は一緒にいただきます
最後は一緒にいただきます

実はこちらの枡。一度購入すると、次の節分にお店へ持っていくと中に詰めてもらえるとのこと。環境にも優しいうえに、毎年の節分が楽しみになりますね。

春はもうすぐそこに。恵方巻きに炒り大豆、存分に日本の大切な節目を楽しんでみませんか。

<壽堂>
東京都中央区日本橋人形町2-1-4
0120-480-400
平日・土曜 9時~18時30分
定休日 日曜

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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