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ひと味違うどら焼きは京都伊勢丹で「梅園oyatsu」さんの珍しいお味のバリエーションにも注目

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

春の旅といえば、皆さんどちらを思い浮かべますか?話題の福井県に石川県、はたまた北海道、そして東京…そうそう、忘れてはならないのが京都。国内のみならず世界中から沢山の観光客が訪れる憧れの町。歴史にグルメ、そして自然と一日では回り切れないほどの魅力で満ち溢れています。

パッケージデザインが可愛らしいので、女性へのプレゼントやお土産にも大活躍かと
パッケージデザインが可愛らしいので、女性へのプレゼントやお土産にも大活躍かと

京都を訪れた方が一度は目にするであろう鴨川の程近く。昭和2年創業の甘味処「梅園」さんもまた、非常に人気の高い京都のお茶屋さんのひとつ。口コミやSNSでの評判も高く、幅広い年齢層の方から愛される名物のみたらし団子やあんみつ、かき氷などの甘味のほか、パンケーキを提供するカフェスタイルの店舗など和菓子をちょっとお洒落な形態で販売なさる店舗も展開しています。

あんの花束「はる」
あんの花束「はる」

今回はJR京都駅直結、JR京都伊勢丹店のテイクアウト専門店「梅園oyatsu」よりとってもエレガントなどら焼き「あんの花束」の5月上旬まで販売予定の限定品「はる」をご紹介。

手の平サイズの可愛い花束はとってもガーリー
手の平サイズの可愛い花束はとってもガーリー

一枚皮のどら焼きですが、包み方が独特ですね!花束のようなデコレーションもとってもお洒落!魅せるどら焼き、と称したくなります。お味は全部で三種類。

はちみつカモミール
はちみつカモミール

どら焼きとはなかなか結び付かない組み合わせの「はちみつカモミール」は、くんくんと鼻を近づけた瞬間、深いため息と共に肩の力が抜けていくなんともいえないレディライクな香り。はちみつが全体の印象をまろやかにし、ドライの檸檬がそっと引き締めてくれます。

カモミールの花と檸檬、どら焼きではなかなかお目にかかれない組み合わせ
カモミールの花と檸檬、どら焼きではなかなかお目にかかれない組み合わせ

甘さを控えたもちもちとした皮には、ぽってりとやや硬めに練り上げられたはちみつ入りの白餡。数回咀嚼すると、カモミールの花が口の中で華開き、ほろ苦さもひょっこり。これは大人な味わいですね。白餡の余韻がしっかりしているのできちんと和菓子。

よもぎ黒糖
よもぎ黒糖

さらりとしていてもコクのある黒糖餡と松の実は好相性
さらりとしていてもコクのある黒糖餡と松の実は好相性

個人的に一番好きなのが「よもぎ黒糖」です。深緑色の皮に惹かれるのですが、よもぎの青い涼香は意外と控え目。ですが、しっとりとした皮を噛みしめると優しく香り立つ加減は、瑞々しい黒糖餡を引き立ててくれるナイスなバランス。ぽりぽりとした食感の松の実と、意外にマッチするマリーゴールドのドライフラワーの組み合わせに新しい刺激をうけました。

杏仁
杏仁

キウイと杏の酸味がフレッシュ!
キウイと杏の酸味がフレッシュ!

想像よりも甘酸っぱさが際立つ「杏仁」は、キウイや杏子といった酸味が心地よいドライフルーツが効いていますね。杏仁の香りはほんのり、やや硬めの白餡の優しい甘味が優勢のような気がします。そのため、果実の酸味がすっきりとした食べ口を演出。小豆餡のどら焼きを普段召し上がらない方ももしかしたら食べやすいお味かもしれません。

洋菓子のようですが立派などら焼き
洋菓子のようですが立派などら焼き

ひとつひとつ個包装なので、お好きな時にお好きな味を
ひとつひとつ個包装なので、お好きな時にお好きな味を

餡の味わいを大切にしつつ、ブランドの特色をうまく表現なさったお土産にぴったりなどら焼き。人気店の意外な銘品、というカテゴリーで記憶しておくのも周りに差をつけるお土産選びのポイントです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<梅園oyatsu・JR京都伊勢丹店>
公式サイト(外部リンク)
京都府京都市下京区東塩小路町 JR京都伊勢丹地下1階
075-352-1111
10時~20時

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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