「MAZDA ロードスター」に10日間試乗したら、魅力に取り付かれてしまった件について
●写真:吉野健一
動画では、重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、宜しければ参考にしてみてください↓
ロードスターってどんな車?
ロードスターは、丸みのあるエクステリア&高い走破性を特徴とした、オープン2シーターのスポーツカーです。人気は日本にとどまらず、世界中にファンが多く「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックの認定も受けているほど。幾度ものモデルチェンジを繰り返し、より洗礼されたモデルへと進化してきた車です。
世界中の人達を魅了してきた「MAZDA ロードスター」ですが、私も試乗したらメロメロにされましたので、レポートしていきたいと思います。外装&内装&走りと、ロードスターならではの良さ、残念かも?と思ったところもお伝えしていきます。
その① 計算しつくされた美しさ
ロードスターを一言で表すなら「蠱惑的(人の心をひきつけ惑わすさま)」がぴったりだと思います。とにかく、外装&内装のデザインが美しすぎます。
それでは外装からチェックしていきましょう↓
ライトがフェンダーの張り出の延長線上にあるので、ボンネットが大きい&車高が低く見えます。運転しているときに、両サイドに見えるフェンダーのおかげで車両感覚も掴みやすかったです。
ピカピカの大きなボンネットに映る景色を眺めるのも、また一興……。
車両を拭きあげるときに感じたのは、ボディの複雑な湾曲です。見るだけでは分からない、触ったからこそ分かるボディの微妙なライン。これが、車を立体感に見せている秘訣です。
ライトは、肉食動物が獲物を狙って動き出す瞬間の目のようです。
パッと見ただけでは分かりませんが、丸く光るライトの奥に、さらに小さなライトが付いています。このライトがあることによって、ライト上部に影ができ睫毛のように見えます。個人的には、ライトというよりは「眼光」という表現がしっくりくるなと思いました。バンパーの形もあって、ほくそ笑んでいるように見えるのも◎。バンパーはピアノブラックで、高級感が演出されています。
ロングノーズ、ショートデッキ、大型ホイールと、The スポーツカーの出で立ちです。厚みのあるデザインがgood。
ルーフはソフトトップ。布で出来ているので、車重が軽くなる&オープンにするのが簡単なのも嬉しいポイントです。
リアの丸いライトはクラッシックな雰囲気を演出しています。
私が少し気になったのは、リアフェンダーの張り出しの部分にあるアンテナです。個人的な意見ですが、アンテナだけ浮いて見えるのが少し残念だなと思いました。
続きまして、内装です↓
ブラック&シルバーで統一され、スパルタンで高級感溢れる雰囲気になっています。私の1番のお気に入りポイントは、ドアの内装がボディと同色なことです。
よく見ると、エッジが立っているんです。光があたると変光して見えて美しいです。
シートは肌馴染みがよく、ギュッとホールドしてくれる形状になっています。
その② 走り
1週間試乗して感じたのは、高速域での性能を試す&サーキットでバリバリ走行するというよりは、車と共鳴するのを楽しむスポーツカーだと感じました。エンジンの音を聴きながらギアチェンジのタイミングを覚え、身体に染み込ませていくということが、とても楽しかったです。
エンジンは、フロントミッドシップ。1500ccのエンジンの力をどこまでスムーズに引き出してあげられるか?と考えながら運転するのが楽しかったです。
運転時に疲れにくいよう、視線移動や運転以外の操作がなるべく最小限になるよう作られています。身長に関係なく、誰でも快適に運転できるよう、ステアリング、シート、ペダルの角度など、あらゆるものが緻密に計算され、一番リラックスできる理想的な運転姿勢がとれるのも「運転しやすい」に繋がっています。ペダルも疲れにくく扱いやすいといわれているオルガン式(地面からニョキって生えているペダルのこと)。
その③ 収納
車内の収納スペースは、あえて見せないスタイル。目立たないよう設置しているので、車内はごちゃごちゃしていないのが◎。そして、2シータースポーツカーとは思えないくらい、荷物が積めます。
なんといっても荷室が広いんです!60cmくらい深さがあるので、スーツケースなども楽々。
158cmの私が入るとこんな感じ↓
その④ 気になったところ
●ETCカードを入れる場所が、助手席の後ろにある
座ったときに人目に付かないところにあるというのは嬉しいのですが、カードが入れにくい……。「あっ、ETCカード挿入するの忘れちゃった!」という事があると、気軽にセッティングできない&助手席に誰か座っている時は車から降りないといけないというのは大変です。
●ドリンクホルダーの位置
ドリンクホルダーの位置が後ろにありすぎて、使いにくいというのは残念なポイントでした。
ということで、「MAZDAロードスター」について紹介しました。よろしければ、購入する時の参考にしてくださると嬉しいです!