Yahoo!ニュース

意外と知らないグレードの落とし穴!人気の軽自動車 スペーシアのおすすめグレードは?

矢田部明子自動車ライター

●写真 吉野健一

動画では、重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、宜しければ参考にしてみてください↓

デザイン、走行性能、利便性も◎。よし、購入するぞ!と思っても、次に選ばなくてはいけないのが「グレード選び」。

同じように見える車でも、グレードによって付いている装備や、走行性能が違うという車種もあります。また、グレード選びの難しいところは、装備が沢山付いているグレードの方が良い!というわけではないことです。「とりあえず一番良いグレードにしたけど、この機能1回も使わなかった」ということがあっては勿体無い。大事なのは、自分に合ったグレードを選ぶことなのです。とはいっても、グレード選びって色々あって難しい…。ということで、メーカーの方に詳しく聞いてきました。ぜひ、購入の時の参考にして下さると嬉しいです!

ということで、早速スペーシアのグレードを見てみましょう!

タイプ色々3タイプ、それぞれの特徴は?

スペーシアには……

スペーシア:わくわく楽しさのあるカジュアルなデザイン

スペーシアカスタム:圧倒的な迫力と存在感のあるデザイン

スペーシア ギア:アウトドアテイストあふれるタフでアクティブなデザイン

の3タイプがあり、キャラクターに違いがあります。スペーシアのグレードの違いで面白いところは、内装もグレード毎に違いがもたせてあること。スペーシアは、明るいベージュ系のシートなどを選べますが、スペーシアカスタム&スペーシアギアは、ブラック基調の内装しか選べません。ギアは、遊び心がふんだんに盛り込まれており、シートステッチにオレンジを使うなどして個性的になっています。

では、スペーシア、スペーシアカスタム、スペーシアギアのグレードについて詳しく見ていきましょう↓

スペーシア

スペーシアには「HYBRID G」「HYBIRID X」の2グレードあります。どちらも2WD&4WDの設定が用意されています。この2つのグレードの1番大きな違いは 、パワースライドドアがあるか?ないか?です。

HYBRID G

コンパクトボディーに、広く使いやすい室内空間を併せ持ったベースのグレード。価格は一番お求めやすくなっています。その分、後席両側がパワースライド機能がなく、オプションでも追加できません。また、こちらのグレードはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」非装着車を選択できます。その分価格は8万2500円 (税込)安くなります。

HYBIRID X

後席両側のパワースライドドアが標準装備されています。パワースライドドアには、スイッチ操作で自動解錠・自動オープンできるなどの便利機能が搭載されているので利便性向上します。ほかにも、フロントドアガラスが紫外線を99%カットなど、上級グレードならではのポイントが沢山あります。

ちなみに、ホワイト2トーンルーフの選択が可能になり、ボディカラーの選択肢が増えます。

スペーシアカスタム

スペーシアカスタムには、NAエンジンの「HYBRID GS」&「HYBRID XS」、ターボエンジン車の「HYBRID XS TURBO」の3種類のグレードがあります。

HYBRID GS

一番お求めやすい価格のベースグレード。後席の左側にパワースライドドアが標準装備されるなど、利便性は◎

HYBRID XS

後席の両側にパワースライドドアを標準装備、車内の温度差をなくし快適するスリムサーキュレーター などベースグレードよりも利便性が向上しています。15インチのアルミホイールが装備され、足回りの存在感や迫力がアップしています。「HYBRID GS」では、選択できるボディカラーはモノトーン7色となっていますが、「HYBRID XS」以上のグレードではモノトーン7色に加えてブラック2トーンルーフ4色も選択肢に追加されます。

HYBRID XS TURBO

スペーシアカスタムのグレードでターボエンジンが搭載されるグレードです。

装備内容は「HYBRID XS」とほぼ変わりありませんが、「HYBRID XS TURBO」にはマニュアル感覚のスポーティーな走りが堪能できるパドルシフトが追加されます。

スペーシアギア

スペーシアギアのグレードは「HYBRID XZ」「HYBRID XZターボ」の2種類です。この2種類のグレードは、搭載されるエンジン以外の装備内容の差はほとんどありません。追加できるオプションの設定も共通です。

両グレードとも、後部座席のスライドドアに両側パワースライドドア。エアフィルター付きのフルオートエアコンなど利便性は◎。

ターボエンジンが搭載される「HYBRID XZターボ」のみ7速マニュアルモードに切替え可能なパドルシフトが搭載されています。

それぞれのグレードは、NA・ターボの差はありますが、その他のグレード同士では基本的な走行性能に違いは無い ので、デザイン&装備&価格差で選ぶとスムーズなグレード選びが出来そうです。

いま注目の先進安全機能について

数ある安全機能のうち、この装備とあの装備だけは付ける!というような細かい選択は出来ません。安全機能がギュッと詰め込まれたパックが全グレードに標準装備されています。走行中に左右の区画線を検知して進路を予測し、前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促してくれる「車線逸脱機能」はとても助かります。こういったドライバーの安全な運転をサポートしてくれる機能が標準装備されているというのは嬉しいですよね。

あくまで私の考えですが、シートヒーターなどの快適性を高める装備を我慢して価格を抑えるというのは賛同できますが、もしもの時のための安全装備を付けずに価格を抑えるというのは疑問を感じます。

自分に見合った装備内容を選び、価格を抑えることも必要ですが、コンパクトハイトワゴンとなると家族を乗せる機会も多いと思います。万一の事故の際に、被害を最小限に抑えるために先進安全技術を装備することをがおすすめします!

おすすめのメーカーオプションは?

全方位モニター用カメラ

運転が苦手な人には、ぜひおすすめしたい!クルマを真上から見たような俯瞰映像や助手席側のサイド映像など、視点を切り替えて表示。さまざまなアングルで視界をサポートしてくれます。

おすすめのグレードはどれ?

スペーシア HYBIRID X

スペーシアのデザインが1番好き&両側スライドドアは欲しいので、このグレードにしました。

スペーシアには、それぞれ3タイプのデザインがあります。ですが、グレードの設定は少ないので、どのデザインのスペーシアに乗りたいのか決めると、すぐにグレードを決められますよ!それぞれ、エクステリアのデザインだけでなく、インテリアの色使いも異なるので、自分の好みに合った方を選んで下さいね!

自動車ライター

幼い頃からガンダムが好きで、ロボットや車に興味を持つようになる。その後、工業高等専門学校に入学し、物質工学・機械工学など専門工学を学ぶ。現在は自動車雑誌など多くの媒体で執筆。愛車はランドクルーザー76でオフロードコースを走るのが趣味。

矢田部明子の最近の記事