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HONDA 無限シビックtype R に2週間乗ってみて、良かったこと&悪かったこと

矢田部明子自動車ライター

クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、無限のレーシングスピリットと、「MUGEN RC20GT」から生まれたノウハウを注ぎ込み、シビック TYPE Rの持つ力強さに磨きを加えた「無限シビックtypeR」についてレポートしていきたいと思います。2週間乗ってみて分かった、良かったこと&悪かったことをお伝え出来ればと思います。購入を検討されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、宜しければご覧になってみて下さい↓

コチラをクリック!

無限シビックtypeRはこんなクルマ↓

ホンダの4輪市販車 or 市販車カスタムパーツ開発や販売を手がけるM-TECの「無限」というブランドが手がけたクルマです。レース用エンジンの開発、ホンダ車用カスタムパーツの製造を手掛けているブランドとあって、外観はスポーティーな雰囲気&市販されているシビックtypeRよりも、スポーティーな走りを楽しめる仕様となっています。

チェックポイント

その① 価格

カーボンエアロボンネットが100万円(税抜き)、ウイングスポイラーが90万円(税抜き)など、市販車のシビックtypeRに加えてパーツ代が加算されるので、全体の車両価格としてはお高くなってしまいます。ですが……

所有欲は、かなり満たされます。

ゴリゴリにカスタムされたスポーツカーに乗っている!と思うと、高速道路を走るのが楽しくなったり、信号待ちをしていたら「うわぁ!カッコイイ」と小学生に言ってもらえたり。大黒埠頭のPAに停めていたら、いつの間にか写真を撮られてTwitterに上がっていたり(笑)。高い!と言ってしまえばそれまでですが、その分、得られる楽しさがあります。

その② デザイン

走行性能向上を考えて設計されているというのが大前提ですが、迫力のあるデザインもGoodです。1番好きなのは、ダウンフォースのコントロールが可能なウイングスポイラーです。ドライカーボン製のため、優しく叩くと「カンカン」という乾いた音がするのですが、その音色の良さも◎。そして、矢田部オススメショットは、右斜め後ろです。“無限”というロゴの延長線上にあるデュフューザーを眺めていると、派手&ゴテゴテしていて“theスポーツカー”という感じがします。そして、これが無限のパーツを取り付けたいと思わせる理由なのかなと思います。ディフューザー形状を採用をしたリアアンダースポイラー、マフラー2本だしなど、押さえておきたいスポーツカーのデザインがぎゅっと組み込んであるのです。1つ1つのパーツが派手なので、どれか1つ取り付けるだけでも、インパクトのあるシビックtypeRになりそうです。

「無限 MUGEN」のロゴが力強く、ゴテゴテした車体との相性バッチリです。ホイールの隙間から見える、ブレーキキャリパーの赤にもグッときます。

ドライカーボン製のド派手なボンネットは、エンジンルーム内の熱を効率的に排出し、他の無限エアロパーツと組み合わせることで、より高い空力性能を発揮します。

続きまして、内装です↓

黒&赤で統一されています。ステアリング中央に頓挫する、レッドバッチがカッコイイ!

その② 走行性能

加速の力強さは、私でも分かるくらい楽しかったです。カーブ時は左右に揺れず、地面に吸い付くように曲がってくれるので車内の横揺れも少なく怖くはありませんでした。ステアリングを切ればスッと車が反応し、自分の思い描いたように進んでくれます。凹凸を越えると、少し跳ねる感じはありますが、すぐにストンと収まってくれるので乗り心地が悪いとは感じませんでした。シフトノブが握りやす&軽く入れやすいのもGoodです。

〈気になったところ〉

気になる点をあげるとすれば、バケットシートなので前後スライドは可能ですが、上下移動はしないことです。なので、158cmの私が座ると、前が少し見えずらいです。ただ、車両感覚さえ掴んでしまえば運転しにくいということはありませんでした。むしろ、前が見えないくらいが、スポーツカーに乗っているという感じがして良いです。あとは、クラッチが重いので、渋滞が少し辛い部分はありました。

その⑤ 快適な車内

「スポーツカー=乗りにくい&利便性が悪い」というイメージがありますが、それは全く感じません。居住スペース&収納も充分で、普段使いも難なく出来ます。見た目からは想像もつかないほど、車内は快適でした。

▲シフトノブ奥にある収納&USBソケットは、見えずらい箇所にあるのでスマホや荷物を置いてもゴチャゴチャせず、生活感が出ないというのが嬉しいポイントです。

▲センターコンソールには、ペットボトル&箱ティッシュが置けるようになっています。

▲後席の居住スペースは十分で、ゆったり座ることが出来ます。※写真は運転席を中央まで下げた状態です。

▲↑座ってみると、足先には余裕があるくらいスッポリ入ります。ゴルフバックやベビーカーも余裕で積めるくらい、荷室は広々しています。

▲ベンチべーテッドバイザーが装着されているので、ウィンドウを少し下げた状態で走行しても車内に風が入ってきません。窓を開けて走ったはいいけど、風で髪がボサボサ……という残念な状態を防いでくれます。ほかには、雨滴や他車が跳ね上げた雨水の浸入を防いでくれるなど万能です。これ、ものすごく良いです!

走りにのみ特化しているように見えたのですが、全くそんなことはなく、普段使いもシッカリと考えられているクルマでした。

無限シビックtypeRの詳しいスペック&パーツの価格などについて知りたい方はこちらのサイトをチェック↓

無限ホームページ

自動車ライター

幼い頃からガンダムが好きで、ロボットや車に興味を持つようになる。その後、工業高等専門学校に入学し、物質工学・機械工学など専門工学を学ぶ。現在は自動車雑誌など多くの媒体で執筆。愛車はランドクルーザー76でオフロードコースを走るのが趣味。

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