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長野・高遠城址公園「天下第一の桜」が満開!4/4の開花状況レポ

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

「天下第一の桜」で知られる、長野県伊那市の高遠城址公園の桜。こちらに2023年4月4日に訪問してきました。

桜の開花状況のほか、末尾に公共交通機関を利用する場合のアクセスについて記載しているので、これから行こうか迷っている方、ご参考に!

2023年4月4日の開花状況は「満開」!

2023年は全国的に桜の開花が早く、例年は4月上旬~中旬に見頃を迎える高遠城址公園でも、4月1日に満開を宣言していました。

あまりにも早く満開になったので、桜の見頃がいつまで続くか心配でしたが、2023年4月4日時点でも見事な満開が続いており、素晴らしい見ごたえでした!

高遠の桜は、桜名所に多く見られるソメイヨシノとは異なる、「タカトオコヒガンザクラ」という固有種。やや小さめの花で、よりピンクがかった色味をしています。

青空を背景に映えて、とても可愛らしい。

全体的に満開でしたが、花がかなり落ちてきている木もありました。強い風が吹くと、桜吹雪とまではいかないまでも、はらはらと花びらが舞い散ります。

まだ数日は楽しめると思いますが、伊那市は6日以降お天気が崩れる予報が出ているので、雨の降り方によってはかなり落ちてしまうかも?

公式サイトには毎日開花状況が更新されているので、これから見に行く予定の方、見に行こうかどうか考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
そしてやはり、できるだけ早めの訪問をおすすめします。

令和5年度(2023)高遠城址公園さくら祭り公式サイト|最新情報

ただ、これだけたくさんの桜が散り始めたら、桜吹雪もどれほど美しいでしょうか。

さて、2023年4月4日の園内の様子をもう少しお届けします。

北ゲート
北ゲート

登録有形文化財の「高遠閣」。

高遠園
高遠園

人気スポットの「桜雲橋(おううんきょう)」。名前の通り、桜の雲に包まれているかのような橋です。

桜雲橋
桜雲橋

橋の欄干の向こうに幾重にも桜が連なる様子がまた、雲を連想させます。

桜雲橋
桜雲橋

天下第一の桜碑
天下第一の桜碑

太鼓櫓
太鼓櫓

シックな太鼓櫓と桜はそれだけで絵になりますが、正面から見ると、櫓の窓の向こうにも桜が見えて、額縁にも見えます。

どこを見ても桜が溢れ、重なり合う枝が頭上を覆いつくすよう。
なるほどこれが「天下第一の桜」かと得心する眺めです。

公園外にも足を延ばしてみました

公園の南側には高遠湖があります。その周辺の桜も満開になっていました。そして遠くには、まだ雪を被った険しい山。絵になりますね。

さて、城址公園の南側にある白山観音からは城址公園を見下ろせ、桜色の雲海のような景色が見られる…ということで。せっかくだから見てみたいと思い、白山観音まで行ってみました。

以前は知る人ぞ知るスポットだったようですが、最近はSNSなどでも話題になり、結構知られている様子。行く人も多いかと思ったのですが、実際にはほとんど人はいませんでした。

城址公園からは徒歩約30分とそんなに距離はないのですが、結構急斜面を登らなければなりません。途中からは舗装の無い急な山道になるので、距離の割に意外とタイヘン。

それが案外人が行かない理由かもしれません。

でも観音像の前まで行くと、こんな景色を見ることができます。
確かに、桜の中に高遠閣が埋もれているよう。

行ってみたいと思われる方は、靴底のしっかりした靴がマストです。ヒールの靴や底のフラットな滑りやすい靴は危険なので、無理はしないでくださいね。

白山観音に向かう途中、さらに少し先のほうに、こんもりと桜の杜のようなところが見えまして。白山観音を降りてから行ってみると…

御堂を包み込むような見事な枝垂れ桜が咲いていました。
こちらは「勝間薬師堂」。

樹齢170余年の枝垂れ桜だそう。風に揺れる枝垂れ桜は優雅で、でも御堂を守って立つような姿に迫力を感じます。

こちらも少し高台にあるので、あちこちに桜が咲く里の様子が見渡せます。
濃いピンクのサツキが、風景のいいアクセントになっていますね。

高遠の町は、城址公園以外にも、あちこちに立派な桜が咲いています。
バスで通過する間も、思わず写真に収めたくなる桜がたくさんありました。
もっとゆっくり時間をとって、いろんな桜を見てみたい。そんな気持ちにさせられる町でした。

公共交通機関でのアクセスは?

※状況により変更があるかもしれないので、あくまでも4月4日時点での体験ということをご承知おきくださいませ。

今回私は、JR茅野駅発着の臨時の快速バスを利用しました。
このバスは、JR茅野駅から高遠駅(鉄道駅ではなくバス発着場。高遠城址公園まで徒歩20~30分のところにあります)を結ぶバスで、1日4往復しています。所要約45分です。
往路は11:25茅野駅発、復路は16:35高遠駅発のバスを利用しました。

バスは、JRバス関東の運行便で、茅野駅西口交番前のJRバス乗り場から出発します。
アルピコ交通のバス停と間違えないようにご注意を。

バスは、普通の路線バスタイプの車両でした。
往復とも、50~60人は並んでいたと思います。最初にバス停に来たのは1台でしたが、行列を見て2台目を出してくださり、ほぼ全員座れていました。

料金は大人1420円、小学生以下710円で、交通系ICカード不可、現金精算のみとなります。
高額紙幣は利用できないとのこと。

高遠駅からは「お花見循環バス」があったので、そちらに乗って高遠城址公園まで行きました。
所要10分ほどで、料金は200円でした。こちらもICカード不可、現金のみ(先払い)です。
帰りは高遠駅まで歩いてみましたが、下りの道なのでそれほど負担には感じませんでした。
北ゲートから約20分で到着しました。

高遠駅までのアクセスとしては他に、JR飯田線伊那市駅から徒歩約3分の伊那バスターミナルからの路線バス(こちらもJRバス)があります。所要約25分、大人530円・子ども270円(現金のみ)です。

令和5年度(2023)高遠城址公園さくら祭り公式サイト|アクセス・臨時バス

なお、高遠さくら祭期間中にライトアップも実施されますが、バスの高遠駅発最終便の時間は、茅野駅行き快速バスは16:35、伊那バスターミナル行き路線バスは平日は18:45、土日祝日は17:55となっているため、残念ながらライトアップを見るのは難しいです。

【高遠城址公園さくら祭り】
住所:長野県伊那市高遠町東高遠
電話番号:0265-96-8100(伊那市観光協会)
桜まつり期間:咲き始めから散り終わりまで(2023年は3月25日に開花宣言)
ライトアップ:2023年は3月29日より開始、桜最盛期の10日間前後(18~22時、最終入園は21時)
有料期間:2023年は3月26日より散り終わりまで
入園料:高校生以上500円、小・中学生250円
公式サイト:令和5年度(2023)高遠城址公園さくら祭りー天下第一の桜
※情報は2023年4月4日時点のものですので、最新情報をお確かめの上でおでかけください。

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。ビアテイスターで日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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