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全国屈指の人気「諏訪湖祭湖上花火大会」が4年ぶりに開催!有料観覧席抽選申込は7月3日から

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

「8月15日は諏訪湖花火の日」―それは、諏訪市の方々はもちろん、花火好きにとっても長らく常識でした。それが途切れた2020年から3年を数え、2023年、ついに「諏訪湖祭湖上花火大会」が復活します!!

観覧席抽選受付は7月3日(月)から始まっています。前回の2019年開催時を中心にその魅力を振り返ってみたいと思います。

【第75回 諏訪湖祭湖上花火大会】
開催日時:2023年8月15日(火)19:00~
会場:長野県諏訪市 湖畔公園前諏訪湖上

諏訪湖を多彩な花火が染め上げる!

諏訪湖を舞台に打ち上げられる「諏訪湖祭湖上花火大会」は、花火のボリュームとプログラムの多彩さで大人気の花火大会。

長野県最大の湖で、真冬の「御神渡り」でもたびたび話題となる諏訪湖。静かに水をたたえたこの神秘的な湖を舞台に真夏に開催される「諏訪湖祭湖上花火大会」は、昭和24年(1949年)に始まりました。
近年では例年約50万人もの観客を集めています。

圧巻の迫力を誇る音楽付きスターマインや

湖という舞台を活かした水上スターマイン。

そして、周囲の山々に反響して響く花火の音など、ここでしか見られない、体感できない魅力があります。

初めて諏訪湖の花火を見たときは湖岸の最前列のマス席でしたが、花火が上がるたびにバシバシと衝撃波が飛んできて、身体で花火を感じるという初めての体験に驚いたものです。

真っ暗な夜空のスクリーンに広がる花火を見ながら、響いてくる音に包まれていると、この空間だけが別世界になってしまったかのような不思議な感覚さえ感じました。

その他にも、県内外の複数の煙火店によるスターマイン競技があったり。

各社の尺玉が打ち上げられたりと、多彩な美しい花火が楽しめました

2023年も2部構成で、第1部は煙火店10社による競技花火、第2部は水上スターマインなどの音楽付きスターマインを中心に披露されるとのこと。

名物の、「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングで花火が上がる「ジャキジャキスターマイン」や、水上大スターマインの「Kiss of Fire」も復活するのでしょうか!?

「ジャキジャキスターマイン」
「ジャキジャキスターマイン」

「Kiss of Fire」2019年はタイミングがずれてkiss成立ならず
「Kiss of Fire」2019年はタイミングがずれてkiss成立ならず

有料観覧席について

上諏訪駅側湖岸の諏訪湖間欠泉センター付近から諏訪赤十字病院付近まではほぼほぼ有料観覧席となっており、チケットを持っていないと入場できません。

上空に上がる花火は有料席以外からでも見ることはできますが、諏訪湖の花火の場合は水上スターマインなどが魅力なので、やはり湖が見やすい有料席のほうがしっかり花火が楽しめると思います。
特に遠方からわざわざ足を延ばす場合は、人が多くてほとんど見えなかった…となると本当に残念なので、ぜひ有料席の購入をご検討ください。

有料席は、ブロック席やマス席、イス席など様々なタイプが用意されています。

ちなみにこの記事で掲載している写真は、2019年にカメラマン席から撮ったもの。

カメラマン席は打上場所の正面、堤防状に少し高くなった場所に設けられていていました。目の前に人が入ることもなく、湖面も見えてとても撮影しやすい席でした。

カメラマン席の写真自体は残していないのですが、席からどのように見えていたかというのはこの写真がわかりやすいかと思います。

私の写真の腕では「良席の無駄遣い」であった感は否めませんが、花火も正面に見え、距離もほどよく、とても気持ちよく撮影させていただけました。

2023年の座席図は公式サイトにもまだ出ていないので、カメラマン席が2019年開催時と同じ場所かどうかはわかりません。ですが限定20席となっているので、撮影しやすい良い場所が確保されているものと思われます。

最近は撮影可能席は人気なので、おそらく狭き門だと思いますが、他の観覧席では三脚使用は禁止されているので、堂々と撮影したい方はチャレンジしてみてください。

有料観覧席は抽選販売(チケットぴあでの取り扱い)となり、受付期間は7月3日(月)0:00~7月10日(月)23:59です。

詳細は公式サイトの「チケット販売情報」のページからご確認ください。

諏訪湖祭湖上花火大会|チケット販売情報(令和5年度)

宿泊について

よく「一年前から予約が入る」といわれますが、その真偽はともかくとして、これから諏訪湖周辺の宿の予約をとるのはなかなか難しいです。
というか、この日の諏訪湖の宿は、1名いくらではなく1部屋いくらで数十万、という価格設定になっていることが多く、あらかじめ心の準備もお金の準備も必要です。

どうせだから宿泊はしたいけど、お値段的にはもう少しリーズナブルに…と考えるなら、松本駅周辺なら、7/2時点でまだ予約可能な宿がありました。
松本駅までは、上諏訪駅から普通列車で約35~40分です。

また、ちょっと遠くなりますが、上諏訪駅から普通列車で1時間ちょっとの甲府駅周辺なら、まだ宿を押さえやすいです。

2023年は8月15日が火曜日ということもあり、このあたりの宿は比較的宿は押さえやすくなっているように思います。

松本、甲府方面とも、例年花火大会の当日には臨時列車が運行されています。とはいえ2023年は7/2時点でまだ確定情報が出ていないので、JR東日本や花火大会公式サイトなどの情報を必ず確認してください。

湖をわたるナイアガラも名物でしたが、2023年は行われないとのこと
湖をわたるナイアガラも名物でしたが、2023年は行われないとのこと

アクセスについて

車の場合、諏訪ICから通常なら約15分とのことですが、通常時と全く異なるのが花火大会の常なので、午前中には諏訪市内に入れるようにするのが無難だと思います。
また、帰りもスムーズに出るのは難しいので、余裕をもって予定をたててくださいね。

会場周辺の公式駐車場は、事前予約制の有料駐車場となり、7月3日0時から予約受付が開始されます。

JR利用の場合、上諏訪駅から徒歩約10分ですが、こちらも通常より時間がかかると考えておきましょう。
JRは例年多数増便されていましたが(2023年は7/2時点で未発表)、それでも相当な混雑になります。特に帰りは、駅も列車も大混雑です。無理をすると大変危険ですし、たとえ軽微なものでもトラブルが起こると、それが大遅延の原因となり余計に帰るのが遅くなる…ということになりかねません。混雑は覚悟して、落ち着いて行動しましょう。

ツアーも多彩

チケットの抽選に外れてしまった…とか、あれこれ手配するのは面倒くさい…という方は、ツアーの利用がおすすめです。

旅行会社各社が、マス席やイス席、湖岸の最前列席などを確保したツアーを用意しています。ツアーの席がバラエティに富んでいるのも諏訪湖の花火の特徴です。また、チケットなしのツアーを実施しているところもあるので、チケットを自分で確保して交通手段としてツアーを利用する、ということもできます。

私も何度かツアーを利用していますが、バスツアーの場合、混雑を避けて早くに到着したりするので、花火の前に上諏訪の酒蔵めぐりをしたこともありました。
出発地点(関東発・関西発など)やツアーのタイプ(日帰りか宿泊かなど)もさまざまです。

  *  *  *

待ちに待った4年ぶりの開催。しっかり準備をして、楽しみましょう!

諏訪湖祭湖上花火大会公式サイト

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。ビアテイスターで日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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