待ちに待った花火に大歓声!千葉「木更津港まつり花火大会2023」4年ぶりの開催をレポート
童謡「証城寺の狸囃子」やドラマ「木更津キャッツアイ」で知られる千葉県木更津市。その木更津市で8月14日・15日に「木更津港まつり」が4年ぶりに開催されました! 台風7号の影響が心配されるなかでしたが2日間とも無事開催。そのうちの8月15日開催の花火大会を観覧してきました。
【第76回 木更津港まつり 花火大会】
開催日時:2023年8月15日(火)19:30~20:30
会場:千葉県木更津市 木更津港内港
初の木更津花火観覧へ
木更津駅周辺は17時過ぎには人でいっぱい!
「木更津港まつり 花火大会」の観覧は今回が初めてでした。
あまり予備知識もなく木更津に向かいましたが、17時頃にJR木更津駅に着いたら、花火大会は19:30開始だというのに、すでに人・人・人! まだ交通規制の始まっていない車道にも人が溢れていました。木更津駅から会場の内港公園までは通常なら徒歩約15分ですが、30分ほどかかりました。
いざ観覧会場へ!
17:40頃に有料観覧席会場に到着。有料席はイス席とシート席があったのですが、今回はシート席を選びました。自分で場所を選び(当然制限はありますが)シートを敷いて観覧するタイプの席です。
そもそも初めてでどこから花火が上がるかもわからないので、スタッフさんにお尋ねしたところ、木更津の名所・中の島大橋の、海に向かって右側に上がるとのこと。じっくり場所を選びたいけど、そうこうしているうちに次々に人がやってきて場所が無くなってしまうので、とりあえず中の島大橋が正面に見える場所にシートを敷きました。
台風の置き土産?突然の大雨が!!
露店で買った広島風お好み焼きを味わったりして、気持ちもお腹も落ち着き、そろそろカメラの準備を始めようかと思った19時頃。突然雨粒が! 急いで荷物にビニール袋をかけ、レインコートを羽織っていると、一気に雨足が強くなって、スコールのように。花火好きの基本装備として雨具とカバー類は常備しているので大事には至りませんでしたが、焦りました。
常にカメラのスタンバイが遅い(早くにスタンバイして三脚を倒すのが怖い、どうせ花火が上がらないと正確にピントを合わせられない)のが幸いして、まだ三脚もカメラも出していなかったので、機材を入れたカバンを保護するだけですみました。
幸いにも雨はにわか雨で、10分ほどでピタッ!と止みました。濡れた足元のシートやカバンをしっかり拭いて落ち着く時間もあり、まるで花火までに態勢をととのえる時間を用意してくれたようでした。
夏の花火に雨対策はマスト
周りでは雨具を持っていない方も結構見受けられ、もらったシートを被ってしのいでいる人も。みなさん、夏の花火大会に雨具はマストです。百均で買える簡素なものでいいので、レインコウェアと大きめのビニール袋、タオルは持参しましょう。
木更津港まつり花火大会いよいよ開幕!
そして打ち上げスタート
どうにかシートやカバーの水滴をふき取ってから、三脚をセットしてカメラをスタンバイ。
そして19:30、打上げ開始!
点火式は残念ながらピントが合わずでお蔵入りとなりましたが、続く「尺玉・大玉50連発 特大スターマイン」から撮影スタートすることができました。
このスターマインを担当した、君津市の福山花火工業の玉は、美しい発色と、スライド式とか時差式とか言われるイルミネーションのように光が移動する花火に特色があり、近年花火ファンの注目を集めています。
その大玉が50連発も見られるのだから、眼福。
各社・個人提供のスターマインが続く!
今回の担当煙火店は、福山花火工業のほか、富津市の立石煙火製造所、八千代市の元祖玉屋の3社。オール千葉の煙火店が、地元の企業や個人の提供による多彩なスターマインを上げます。
ちなみに「スターマイン」とは「速射連発花火」のことで、たくさんの花火をドドドっと続けて打ち上げることを言います。
小ぶりな玉でも凝った形や色で楽しませてくれます。
地元の方のたくさんの想いが込められた花火が続々上がります!
大玉が上がると、ひときわ大きな歓声が!
立地的に横幅はそれほど広くないのですが、縦に多彩な玉を重ねて見せ場を作っていました。
前半のトリは超長文タイトルのスターマイン
前半のトリは日本製鉄(株)東日本製鉄所君津地区提供による「花火ミュージックLIVE 尺玉連発フラワーシーライン付 超特大ウルトラファイヤーイリュージョンスターマイン」(タイトル長い!)が上がりました。
曲はATEEZの「Answer」。打上担当は立石煙火製造所。
地上から噴き出す「トラの尾」などは全体的にあまり使われていなかったのですが、このプログラムでは多様されていました。
おっと、水中花火もさく裂!
カッコイイ音楽に合わせ、シャープな演出が映えます!
後半も大玉を交えたスターマインが
打上げ開始後は雨も降らず、むしろやや強めの風が煙を吹き飛ばす良コンディション。引き続きスターマインが次々に上がります。
開いた花火の先端がヒュン!と動く花火も。不思議な動きに驚きの声が。
鮮やかなブルーの千輪。パン!と音がしてから一呼吸おいて小花が広がる千輪は、思わず声が上がる人気の花火。
いよいよフィナーレ!怒涛の二尺玉5連発!
順調にプログラムは進み、いよいよラストの「豪快2尺玉打ち上げ5連発 関東一超々特大スターマイン」(やはり長い)が始まりました!
フィナーレ担当は福山花火工業。
2尺玉とは、直径約2尺=60cmの大玉花火。打上高度は約500m、花火が開いたときの直径も約500mと、大迫力の花火です。
ドン!と空気が振動する開発音が響き、ゆっくりと光の筋が伸びていく、しびれるような迫力です。
千輪の二尺玉も上がりました。もちろん大歓声!
最後の二尺玉の際には小玉の花火も上がり、ラストスターマインが一気に盛り上がります!
最後にすべてを出し切るかのような、怒涛の連続打ち上げ。
鮮やかな虹色の花火が炸裂!
最後はやはり、錦冠連打。1つの大玉花火のようですが、いくつもの花火が重なってこのような形に。
ラストを締めくくる花火に、大歓声と拍手が湧きました。4年ぶりの花火大会でしたがほぼ予定通り進行し、約1時間で無事に終了しました。
気になる帰路の混雑は?
さて。「家に帰るまでが花火大会」、焦らず慌てず無理をせず、安全に帰りましょう。
帰りの混雑ポイントは?
会場出口はどうしてもボトルネックになるので出口前で人が滞留しますが、着実に人が流れていればいつかは出られます。待ち時間は多分10分もなかったと思います。事故さえ起こらなければ、少しの待ち時間で抜けられます。逆に、軽微なものでも事故やトラブルが起きれば長時間の通行規制が起きたりするので、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
駅入口にも行列、ゆっくり進みましょ
最後に、木更津駅西口前には50mほどの行列ができていました。階段を昇らなければ改札口に行けないので、ここがまたボトルネックになります。
ただ、ここも順調に流れていたので、じわじわ列は動き、結局21:22発の千葉行きに乗ることができました。
22時台の列車を予想していたので、これは嬉しい誤算。脇道を通るなどして混雑を避けたこともありますが、会場を出て約40分で駅まで到着できました。
次回以降は状況が変わるかもしれませんが、2023年の状況として参考になれば幸いです。
4年間の想いの詰まった木更津花火大会。美しい花火とお祭りの賑わいを味わうことができました。木更津市のみなさま、関係者のみなさま、本当にありがとうございました!