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北陸新幹線敦賀延伸・北陸応援割開始間近!2024年春は福井でお花見しませんか?おすすめ桜スポット3選

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

2024年も3月に入り、いよいよ北陸新幹線金沢~敦賀間の開業も近づいています! 関東の方には、今年はぐんと福井が近くなりますね。今まではなかなか足を伸ばせなかった人も、今年は福井でお花見してみませんか? 筆者が実際に足を運んでとても素敵だと思った3つの桜のスポットをご紹介します。

※記事の内容は執筆時点でのものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

3月16日、北陸新幹線金沢~敦賀間開業!「北陸応援割」も始まります!

北陸新幹線の金沢~敦賀間が、ついに2024年3月16日(土)に開業!この延伸で、乗り換えが必須だった首都圏から福井への経路が、乗り換えなしに一本で行けるようになります。これで福井へもぐっと行きやすくなりますよ!

また、2024年1月1日に発生した能登半島地震により落ち込んだ北陸地方の観光需要喚起を目的とした「北陸応援割」も開始されます。

「北陸応援割」の実施期間は2024年3月16日(土)~4月26日(金)宿泊まで。予約開始日は、福井県の「ふくいdeお得キャンペーン」については2024年3月8日(金)となっています(準備が整った宿泊施設・旅行会社から順次受付開始。予算がなくなり次第終了)。福井県の桜はおおむね3月下旬~4月上旬に見ごろを迎えるので、桜の開花時期はまさにキャンペーンの開催時期! できればぜひ利用したいですね。

「ふくいdeお得キャンペーン」の利用方法・予約方法など詳細に関しては、下記の公式サイトからご確認ください。

北陸応援割ポータルサイト|ふくいdeお得キャンペーン

なお、今年の桜の開花は、どうやら平年より早くなりそうな予想が出ています。桜の開花・満開の時期を正確に予測することは難しいですが、桜関連のお祭りの時期なら、もし桜のピークと合わなくても、いろんなイベントを楽しむことができるのでお勧めです。訪問時期の参考にしてくださいね。

●足羽川桜並木(福井市)

福井で一番有名な桜名所といえば、足羽川桜並木。福井市の中心部を流れる足羽川の堤防には、全長2.2kmにわたり、約600本の桜が並ぶ美しい桜並木があります。

こちら、福井駅から15分ほどで歩いて行ける、まさに、新幹線で訪問したら絶対行きたい桜スポット。

桜は両岸に植えられていますが、長い桜並木が続くのは南西側。福井駅から向かうと対岸になります。堤防の両側に桜が植えられていて桜のトンネルが長く続きます。

駅に近い幸橋や桜橋の近くでは混雑していても、先に進むと人も少なくなってきて、落ち着いたお花見が楽しめると思います。

夜間はライトアップ「えちぜん花の宵」も実施され、幻想的な桜並木の夜景が広がります。

他にも周辺には、約3500本もの桜が咲き誇る足羽山公園や、福井城址などの桜スポットもあります。例えば朝に東京駅を出てお昼頃に福井駅に到着するとしたら、そのまま昼も夜も丸一日楽しめそう。

3月下旬~4月上旬にかけては、「ふくい桜まつり」も開催されます。2024年は3月22日(金)に北陸新幹線開業記念とあわせたオープニングイベントを開催、3月31日(日)には「ふくい桜マラソン」が行われるなど、多彩なイベントが予定されています。

【ふくい桜まつり】
開催期間:2024年3月23日(土)~4月7日(日)
第39回ふくい桜まつり公式サイト

●金崎宮(かねがさきぐう)

北陸新幹線の新しい最西端の駅となった敦賀駅。その敦賀駅からバスで10分ほどのところに、桜の名所として知られる金崎宮(かねがさきぐう)があります。縁結び、また難関突破のご利益で知られる神社ですが、境内を包むような桜が美しく、福井有数の桜の名所としても有名です。

金崎宮では、桜の時期に「花換まつり」が行われます。明治40年代から始まったと伝わるお祭りで、神社でいただいた花を持って、想い人に「花換えましょう」と声を掛け、「花換えましょう」と返してもらえれば花を交換し、お付き合いを始めるという、とてもロマンチックなやりとりが行われていました。

画像提供:公益社団法人福井県観光連盟
画像提供:公益社団法人福井県観光連盟

現代の花換まつりは、まず授与所で造花の「桜の小枝」をいただいて、御本殿にお参りし、御本殿横の館で福娘さんの「桜の小枝」と交換します。そのあとは、カップルやご家族、友達同士で交換する、という流れになっていました。

画像提供:公益社団法人福井県観光連盟
画像提供:公益社団法人福井県観光連盟

ですが実は、近年は少し変化が生まれています。

コロナ禍により、桜の小枝を「交換する」のではなく、「花換えましょう」の言葉と共に小枝と小枝を合わせる形に変えました(これを「花タッチ」と呼んでいるのだそう)。これが意外にも好評だったそうです。

もともと、花を交換するのは、そこに込めた想いを交換すること。実際に枝を交換せずとも、枝と枝を合わせることで心を交換する、その形だとより軽やかに、いろんな人と、花タッチで交流できそうですね。もちろん、大事な人と交換するのも素敵ですし、それぞれに合った形で楽しまれてはいかがでしょう。

桜の小枝には短冊や小さな絵馬もついています。
桜の小枝には短冊や小さな絵馬もついています。

花換まつりは、2024年は3月30日(土)~4月9日(火)に行われます。ぜひ足を運んでみてください。

なお、金崎宮はもともと金ヶ崎城という海を背にしたお城でした。御本殿のさらに奥には月見御殿跡など、海の見える見晴らしの良いスポットもあるので、ぜひゆっくり散策してみてください。

【金崎宮】
花換えまつり:2024年3月30日(土)~4月9日(火)
所在地:福井県敦賀市金ヶ崎町1-4
アクセス:JR敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バス(観光ルート)にて約8分、「金崎宮」下車。
金崎宮公式サイト

●氣比神宮

氣比神宮(けひじんぐう)は、古くから北陸道総鎮守として崇められ、また越前国一之宮にも定められている、由緒ある神社。敦賀に来たらこちらにお参りする、という方は多いと思います。

実は、「福井 桜の名所」などで検索しても、氣比神宮が出てくることはほとんどありません。ですが、個人的には桜の季節にはぜひ立ち寄っていただきたいところの一つです。その理由はこの眺め。

朱い鳥居と薄紅の枝垂れ桜、そして凛と立つ狛犬がなんとも美しい! 思わず足を止め、何度も写真を撮影してしまうフォトジェニックなスポットです。この大鳥居は重要文化財にも指定されているとても貴重なもの。

境内は、混雑しているときや団体さんと一緒になっても窮屈に感じないゆとりある広さなので、落ち着いてゆっくり参拝できます。外拝殿に向かって右手には「縁結び桜」があり、「氣比の恋みくじ」を結ぶことで良縁が結ばれるといわれています。

境内社の角鹿神社・兒宮・大神下前神社周辺にも桜がたくさん植えられており、満開の時には角鹿神社への参道がちょっとした桜トンネルに。

境内社はそのほかにもたくさんあり、さまざまなご利益があります。天然記念物のユーカリや長命水など、たくさんの見どころもあるので、ゆっくり時間をとって参拝するのがおすすめです。

【氣比神宮】
所在地:福井県敦賀市曙町11-68
アクセス:JR敦賀駅から徒歩約15分。
またはぐるっと敦賀周遊バス(観光ルート)にて約3分、「氣比神宮」下車。
氣比神宮公式サイト

いかがでしょうか。

福井にはほかにも、丸岡城などの桜名所、永平寺や東尋坊、芦原温泉などの見どころがあり、福井県立恐竜博物館も2023年7月にリニューアルオープンしたばかり。さらに西に足を伸ばせば、三方五湖や小浜市があります。

福井に行ってみたいけどなかなか機会がなかった人も、これまであまりご縁がなかった人も、この機会にぜひ、福井まで足を伸ばしてみませんか?

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。ビアテイスターで日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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