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【東京都杉並区】5年ぶりに開催する杉並総合文化祭。10月8日は優美な日本舞踊の世界に酔いしれたい!


酔街草エディター・ライター(東京都杉並区)

第70回 杉並総合文化祭
 華やかな歌舞伎舞踊・日本舞踊の競演「杉並舞踊会」

学園祭や文化祭が目白押しの季節になった。第70回目を迎えるという「杉並区総合文化祭」は、杉並区、杉並区教育委員会、杉並区文化団体連合会が三位一体となって開催する区民参加型の文化イベントだ。

コロナ禍で中断を余儀なくされていたのだが、杉並区文化団体連合会加盟団体による発表や区内在住の作家による美術作品の展示など、芸術の秋に相応しい複合的な文化祭がようやく復活することとなった。

中でも心待ちなのが、杉並舞踊会の連盟会員および門下生による日本舞踊の公演である。昭和32年(1957年)に創立され、今年で創立65周年を迎えたこの老舗の団体は、流派を超えて舞踊家が集まったという、当時においては画期的な偉業を成し得てその後の他の団体の先駆け的な存在となっている。

伝統と歴史に培われ、優雅にして繊細なる日本舞踊の世界を、ぜひ間近でたっぷりと鑑賞してみてはいかがだろう。

会場は大規模改修が行われ、8月にリニューアルしたばかりの「セシオン杉並ホール」(杉並区社旗教育センター)。10月8日(日):12時開場・12時30分開演〜16時30分終演予定。

杉並区内で活動する日本舞踊の各団体が流派を超えて集結し、日頃の研鑽の成果が披露される。ちなみに「番組」とは、もともとは能や狂言で使われてきた用語なのだそう。

以前の舞台から、その1。長唄『藤娘』:「代表的な日本舞踊。江戸の町娘の恋心を華やかに踊ります。古風な大津絵スタイルです」

以前の舞台から、その2。東明流『梅』:「梅に託して娘心をしっとり描いています」

(写真とコメントは、杉並区舞踊連盟理事長の若柳千沙人様よりご協力いただきました)

”セシオン”とは、「出会い」を意味するスペイン語の「SESION」から拝命したのだそう。なかなか捻られた良いネーミングではないだろうか。

現在、「セシオン杉並」の1階には高円寺区民事務所も入っている。集会室(10室)のほか、和室(3室)、体育室、レクリエーション室、音楽室(2室)、料理室、工芸室、ホール(定員503人)、展示室などがあり、多岐にわたる用途・人数に対応している。

コロナ禍の影響もあって5年ぶりの参加となる「杉並舞踊連盟」。活動面においても様々な制限を受け、チケット収入も以前のようには見込めなくなったそうだ。そのため、9月30日(土)までクラウドファンディングでの支援を公募している。ご興味のある方は、是非こちらも参照していただけると幸いだ。

第70回 杉並総合文化祭 
華やかな歌舞伎舞踊・日本舞踊の競演「杉並舞踊会」

会場:セシオン杉並ホール

住所:杉並区梅里1丁目22ー32

電話:03-3317-6611(セシオン杉並総合案内)

開演時間: 12時30分〜16時30分(終演予定)

入場料:3000円

イベント情報サイト:第70回杉並総合文化祭


エディター・ライター(東京都杉並区)

中央線沿線の街並みとお酒をこよなく愛する、元・雑誌編集者です。長年に渡って杉並区の荻窪に在住。居酒屋をはじめ、グルメに関する話題・スポットを中心に、皆さんの役に立つ情報を発信して行きます。

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