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【杉並区】新年は身も心も銭湯の「初湯」でリフレッシュ!杉並区内の湯めぐりイベントも引き続き開催中!

酔街草エディター・ライター(東京都杉並区)

令和6年の年明けに、杉並区内の各エリアにある銭湯にて「初湯」が実施される。実施日の銭湯では、先着順に干支にちなんだ石鹸(数量限定)がプレゼントされるという。

そもそも、正月2日に沸かして入る風呂を「初湯」や「若湯」と呼んで、1年の無病息災を祈る習慣として大事にされてきた。その歴史は古く、江戸時代の頃の銭湯では、2日の初湯には祝儀を包んで番台に置く習慣があったという。

俳人・高浜虚子も”からからと初湯の桶をならしつつ”の句を残しているように、「初湯」は日本人の生活に密着してきた習俗の一つであるのは間違いない。

新しい年の始まりに、銭湯の大きな浴槽に浸かって、身も心もリフレッシュさせてはいかがだろう。


開催日・営業時間・干支の石鹸の配布対象は、各銭湯で異なるため、ご利用される各銭湯へお問い合わせ願いたい。


お正月は銭湯の「初湯」に行こう

杉並浴場組合に加盟する区内の銭湯は全17湯!

「初湯」やイベントが開催される銭湯の場所については、「杉並区銭湯一覧」を参照して欲しい。 

酔街草のお勧め銭湯は、この3湯!

猫好きの西荻窪民に愛され続ける『天狗湯』

(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)
(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)

西荻窪の住宅街にあって、「文化が生まれ育つ銭湯」をモットーとするのが『天狗湯』。高温浴槽・中温浴槽・中低温浴槽・地下天然水浴槽と4種類の温度が違う浴槽を用意し、好みにあった湯を選ぶことができる。

壁には定番の富士山が描かれており、どこか大正ロマンを彷彿とさせるレトロな雰囲気が心地良い。

(「天狗湯」公式Xより)
(「天狗湯」公式Xより)

年末年始の営業スケジュールがこちら。「夜8時まで」とは8時にはシャッターが降りるという意味なので、余裕を持って入浴したい。

(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)
(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)

『天狗湯』は、看板猫「ぐー」のいる銭湯として猫好きの間でも有名だ。運が良ければフロントでまどろむ愛くるしい姿や、滅多に顔を見せない他の猫たちに遭遇できるかも。

西荻窪『天狗湯』 

住所:杉並区西荻南1-21-4

電話:03-3333-9461 *電話は午後以降に。

営業時間:15:45~23:45 *年末年始の時間帯は上の画像の通り。

定休日:火曜・金曜

入浴料金:大人(12歳以上)520円、中人(6歳以上12歳未満)200円、小人(6歳未満)100円


アクセス:JR中央線西荻窪南口より徒歩7分

『天狗湯』公式X

気分はもうハワイ!? 『阿佐ヶ谷温泉 天徳泉』でまったり過ごすのもいい

(写真は、「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)
(写真は、「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)

JR阿佐ケ谷駅の北口を出て、「スターロード商店街」を抜けた住宅街の中にあるのが『阿佐ヶ谷温泉 天徳泉(てんとくせん)』だ。


美肌成分であるメタケイ酸を多く含む深井戸が、2023年2月に温泉認定を受けた事で、正真正銘の温泉として認知されるようになった。

レトロな雰囲気も残しつつも、”銭湯にいる時間をより楽しんでもらいたい”とハワイのリゾート地を意識した内装やリクライニングチェアも浴室内に設置しており、BGMもハワイアンミュージックという徹底ぶり。

(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)
(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)

さまざまな鉱物や岩石、磁石を砕いて高温で焼き上げた玉が数万個入っているというタンクに地下100mから汲み上げた温泉を通して、よりまろやかな湯となっている。

(「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)
(「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)

初湯は伝統を遵守する2日になっている。

(「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)
(「阿佐ヶ谷温泉 天徳泉」の公式Xより)

創業80周年というのも見逃せない!

阿佐ヶ谷温泉 天徳泉

住所:杉並区阿佐谷北2-22-1

電話:03-3338-6018 *電話は午後以降に

営業時間:15:00~25:00  *年末年始の時間帯は上の画像の通り。

定休日:水曜

入浴料金:大人(12歳以上)520円、中人(6歳以上12歳未満)200円、小人(6歳未満)100円

アクセス:JR中央線阿佐ヶ谷北口より徒歩5分

『阿佐ヶ谷温泉 天徳泉』公式X

有形文化財にも指定されている、高円寺の名物銭湯が『小杉湯』

(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)
(写真は杉並浴場組合の公式ホームページより)

高円寺北の「庚申通り」商店街から住宅街に続く路地を入ったところに佇む『小杉湯』は、昭和8年(1933年)の創業。松をあしらった格天井や、漆喰の壁、重厚な破風屋根作りの入り口は当時のままの姿を残し、令和2年には国の有形文化財に選ばれている。

その一方で、待合室にギャラリーを設けたり、『小杉湯』に隣接していたアパートの跡に『小杉湯となり』を創設して、様々な職種の若者達が銭湯付きのセカンドハウスのように使えるように工夫するなど、いかにも高円寺らしい趣向を凝らした取り組みもなされている。

(「小杉湯」の公式Xより)
(「小杉湯」の公式Xより)

大晦日から正月3日までは、土・日と同じ時間帯で朝湯から営業するのが嬉しい。

高円寺『小杉湯』

住所:杉並区高円寺北3-32-17

電話:03-3337-6198 *電話は午後以降に。

営業時間:15:30~23:45  *土・日は8:00~25:30 *年末年始の時間帯は上の画像の通り。

定休日:木曜

入浴料金:大人(12歳以上)520円、中人(6歳以上12歳未満)200円、小人(6歳未満)100円

アクセス:JR中央線高円寺北口より徒歩3分

『杉の湯』公式サイト

17軒の銭湯をめぐるデジタルスタンプラリーも開催中!

ちなみに、2024年2月11日(日)まで、杉並浴場組合加盟の17軒の銭湯では『すぎなみ銭湯さんぽ デジタルスタンプラリー』が開催されている。

杉並区内の異なる銭湯を巡り、スマートフォンでQRコードをスキャンして3スタンプ以上集めると、杉並区公式アニメキャラクター「なみすけ」と東京都浴場組合公式キャラクター「ゆっポくん」のコラボグッズがプレゼントされる(各景品はなくなり次第終了)。

詳細についてはこちら

また、杉並区内の銭湯では温泉に入浴できるイベントも同時開催中。群馬県東吾妻町の日帰り温泉施設『天狗の湯』から当日の朝に運搬されてくる温泉が楽しめる。


温泉実施日の銭湯では、各銭湯・先着200名にオリジナル手拭いがプレゼントされるとの事(なくなり次第終了)。


各銭湯の温泉実施日は、「温泉実施スケジュール」にて確認しよう。

さてさて、今年も残り僅か。皆さん、良い年の瀬をお迎え下さい!

エディター・ライター(東京都杉並区)

中央線沿線の街並みとお酒をこよなく愛する、元・雑誌編集者です。長年に渡って杉並区の荻窪に在住。居酒屋をはじめ、グルメに関する話題・スポットを中心に、皆さんの役に立つ情報を発信して行きます。

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