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【杉並区】災害時に地域のコミュニティは不可欠!東日本大震災が切っ掛けだった『はじっこまつり』

酔街草エディター・ライター(東京都杉並区)

はじっこまつり32

杉並区の東側の端にある和田公園で2011年7月から始まった『はじっこまつり』は、子供から大人、高齢者までが楽しめる地域住民の交流を目的とした手作りのお祭りで、今回で32回目を数える。

2011年と聞いてすぐにお分かりのことと思うが、実は「3.11東日本大震災」が切っ掛けとなっているイベントなのだそう。

『はじっこまつり』の主催者メンバーのひとりで、子育て支援活動をしている小松崎明子さん(「NPO法人ゆるゆるma~ma」代表)は、次のように語っている。

震災発生時、住民が自主的に和田公園に集まり、お互いの無事を確認し、情報収集をしている姿を見て、私は当初、思い描いていた和田公園でのイベント開催の意義を強く感じました。「何かあったら和田公園で顔を見せ合い、安心できるコミュニティを作ろう」。そのためにも地域の人たちに和田公園を印象付け、定期的に足を運んでもらえるようなイベントを行いたい。

杉並区内にはたくさんの公園がありますが、和田公園はイベントが不可の公園でした。しかし、私たちは震災発生時、地域住民が自然に集まった和田公園での開催を強く求めました。その想いを杉並区や杉並区社会福祉協議会に理解して頂き、杉並区と<災害時相互援助協定>を結ぶ福島県南相馬市への支援チャリティバザーを行うということで、使用を認めてもらいました。



第1回「はじっこまつり」は、「盆踊りと縁日」をテーマに2011年7月15日に開催しました。震災後、わずかな準備期間でしたが、むさしの保育園の盆踊り大会とチャリティバザーを主軸として開催することができました。約500人以上の来場者があり、子供から大人、高齢者までが楽しめる内容で大いに盛り上がりました。

公園文化WEB」インタビューより

楽しそうな催し物が盛り沢山!

今年は残念ながら能登半島地震という災害からの幕開けとなったが、子供たちには笑顔でいて欲しい。

ぜひ、獅子舞や餅つきなどの伝統文化を体験させてあげよう!

『はじっこまつり32』

開催日時:2024年1月20日(土)11時頃〜15時頃 

※雨天中止(前日にネットなどで案内)

会場:杉並区立和田公園(杉並区和田2-1-11)

内容:餅つき、獅子舞、南京玉すだれ、いきなりカルタ、模擬店、ワークショップ、ゲームほか

主催:はじっこまつり実行委員会(むさしの保育園、NPO法人 ゆるゆるma〜ma、高円寺『ハート・トゥ・アート』、社会福祉法人 かたつむり会「ワークショップ・かたつむり」、社会福祉法人愛成会ふらっとなかの、地域サポーター)

会場へのアクセス:東京メトロ丸ノ内線中野富士見町より徒歩6分、方南町駅より徒歩8分。

(写真は公式Facebookより)
(写真は公式Facebookより)

元日の能登半島地震の被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

日頃の地域のコミュニティの大切さを、家族一緒にこのイベントを通じて考えてみてはいかがでしょう。

エディター・ライター(東京都杉並区)

中央線沿線の街並みとお酒をこよなく愛する、元・雑誌編集者です。長年に渡って杉並区の荻窪に在住。居酒屋をはじめ、グルメに関する話題・スポットを中心に、皆さんの役に立つ情報を発信して行きます。

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