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認知症を予防する食事とは?栄養以外にも考えるべきことは【介護福祉士がイラストでわかりやすく解説】

こんにちは!認知症のケアサポーター『夢 はるか』です。

わたしは介護現場で15年以上働く、漫画を描くことが大好きな介護福祉士です。

わたしがイラストを描くのと同じくらい好きなのが『食べること』です。

美味しいものを食べることなら、年中無休で…と常々思っているわたしです。

生きるためには、食べることが欠かせません。

そしてどうせ食べるなら、栄養のあるものを、美味しく食べたいですね。

実は、食事のとり方の工夫次第で、認知症を予防することもできるそうです。

今日は『認知症を予防する食事の楽しみ方』を、いつものようにイラストを交えてご紹介します。

1.『孤食』より『共食』

食事は栄養バランスを考えて『何を食べるか』が大事ですね。

そして、もう一つ加えるといいものがあります。

それは『一緒に食べる人』です。

『何を食べるか』だけでなく、『誰と食べるか』も大切なんですよ。

食事は、栄養補給だけでなく、社会交流の機会としても、とても貴重なものです。

ひとりで食べる『孤食』は、誰かと食べる『共食』より認知機能が低下する危険性があるという研究報告があります。

誰かと一緒に食べることで、お腹も心もいっぱいに!楽しいひとときを過ごしたいですね。

2.五感を刺激する食事

食事にはいろんな楽しみ方がありますね。

たとえば

・目で見て料理を楽しみ(視覚)

・においで食欲が増し(嗅覚)

・サクッと噛んだ音を聞き(聴覚)

・食材の舌触りを感じ(触覚)

・口に広がる味を堪能する(味覚)

などなど、美味しい料理ほど、五感にうったえてきますね。

そのほかにも、旬の食材で季節を感じられるのも楽しみですね。

そして同じ食材でも、和食、洋食、中華など調理の違いで、味わいのバリエーションが増えていきます。

食事が脳に与えるさまざまな刺激を意識することで、楽しみながら認知症の進行を防ぐことができますよ。

3.生活リズムを整える食事

認知症が進むとともに、ついつい寝坊したり、夜更かししたり、一日の生活リズムが乱れやすくなっていきますね。

一日三度の食事を、決まった時間にとることは、生活リズムを維持することにつながります。

いつもの時間に、いつもの場所で、使い慣れた食器に、安心できる人と…

そんな落ち着いた環境で食事ができたら、幸せですね。

食事を通した生活の安心感も、認知症の進行を予防します。

まとめ

今日は『認知症を予防する食事の楽しみ方』をご紹介しました。

栄養バランスだけでなく、食事がもたらす人とのつながりも、忘れてはならない大切なことですね。

そう書いているうちに、わたしもお腹が空いてきました。

今日の夕飯は、子どもたちと何を食べようかな。

一緒に楽しめる食事を、これから考えてみますね!

参考文献:『頭と体を元気にするMCIハンドブック』 国立研究法人 国立長寿医療研究センター 2022年

介護福祉士としてデイサービスや訪問介護の現場で働いてきました。職場の上司の指導で、研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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