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台風や大雪による欠席・遅刻は内申に響く?

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

台風や大雪の影響で電車が運休や遅延することもあります。

そのような影響で学校に遅刻したり、欠席せざるを得ない場合もありますよね。

そんな中、

「学校の皆勤賞を狙っているのに困る……」

「遅刻や欠席としてカウントされたくない!」

「内申に響くか心配……」

という心配の声も多いようです。

そこで今回は、「台風や大雪による欠席・遅刻は内申に響く?」という疑問について元教師が解説していきます。

感染症や自然災害による遅刻や欠席は「欠席扱いにならない」

災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない場合は、「欠席日数としては記録しない」ことが文部科学省によって定められています。

(3)指導要録上の取扱い
 非常時に臨時休業又は出席停止等によりやむを得ず学校に登校できない児童生徒については、従前から指導要録上の出欠の扱いにおいて、登校できなかった日数は「欠席日数」としては記録しないこととされているため留意すること。
引用:感染症や災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない児童生徒の学習指導について(通知)|文部科学省

このように、そもそも欠席にはならないように配慮されているため、台風や大雪で通学が困難と感じた場合は無理をせず安全を第一に考えることが大切です。

台風や大雪による欠席・遅刻は内申に響く?

高校受験などで使われる内申書(調査書)には、各学年における

  • 欠席日数
  • 遅刻回数
  • 早退回数

を記入する欄があります(地域や学校によって異なる場合があります)。

学校によって基準は異なるものの、明らかに欠席や遅刻・早退が多い場合には合否判定に影響することも考えられるでしょう。

しかし、台風や大雪による欠席・遅刻はそもそも欠席や遅刻扱いにならないため、こうした日数や回数にはカウントされません。

そのため、台風や大雪など災害による遅刻・欠席が内申に響くということはないと考えて良いでしょう。

また、「欠席等の主な理由」という欄も存在するため、病気やケガなどの理由によって欠席が多い場合も気にする必要はありません。

単純に日数や回数だけを見るのでなく、その理由も一緒に見ているというのが現状です(地域や学校によって異なる場合があります)。

勝手に判断すると欠席になることも

ただし、そもそも「災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない場合」という状況が、どういったラインまでを想定しているのかは学校によって異なります。

自己判断で欠席をしたら、欠席扱いになってしまった……ということも可能性としては考えられるのです。

そのため、自然災害の影響等でやむを得ず休む場合でも、欠席を判断する前に学校へ電話をしてどういった対応になるのか確認しておくと良いでしょう。

電車が遅延したら「遅延証明書」をもらっておくと安心

例えば、災害や人身事故等によって電車が遅延した場合には、「遅延証明書」を学校へ提出するのが確実です。

遅延証明書は、

  • 目的の駅に着いたら駅員さんからもらう
  • 鉄道会社公式HPの「オンライン遅延証明書」を印刷する

といった方法で入手ができます。

災害時には無理をして登校をせず、安全が確認できてから登校あるいは自宅待機をすることが大切です。

とにかく慌てず、安全を第一優先に考えて判断してくださいね。

そもそも通学が困難となりそうな自然災害が予想されるときには、臨時休校になることがほとんどです。

「休校は誰が決めている?」「いち早く休校を知る方法は?」といった内容については以下の記事で解説しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私はこれまで中学校と高校で教員として勤めてきましたが、現在は「YORI先生」として教育系ライターとして活動しています。

今後も育児や学校生活に役立つ情報を積極的に発信していきますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。

元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。これまでの教員生活や自身の子育て体験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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