私は沖縄に移住してから沖縄そばが大好きになりました。沖縄県民に「好きな沖縄そばのお店はどこですか？」と聞くとそれぞれ違ったお店の名前があがります。それだけ沖縄そばは奥深く、たくさんの方に愛されていることがわかりますね。

友人から教えて貰ったのが「たからまちがー」です。

「たからまちがー」はスープが絶品の沖縄そばと、月替わりのいなり寿司もとてもおいしいお店でした。

「たからまちがー」はこんなお店

「たからまちがー」は那覇市高良（たから）の住宅地にあるお店です。築56年の古民家をリノベーションして2021年4月29日にオープンしました。

とても人気のお店なので、車がたくさん停まっていて外観が上手く撮れませんでした。雰囲気が伝わると良いのですが。

「たからまちがー」の店内の様子

「たからまちがー」に玄関はなく「こちらからくつを脱いであがってください」とスタッフが案内してくださいます。昔の沖縄の家は縁側から出入りしていたとか。懐かしい感じがしますね。

手前の畳の部屋はこの辺りの門中の本家宅として使われていた時のままなので、仏壇もあります。

奥の部屋はまん中に木を囲んだカウンター席にリノベーションしてあります。
部屋の中に木がある？と思いましたが、この木のおかげで向かいのお客様の視線を遮ることが出来るので、気兼ねせずに食べられるのです。ナイスアイディアですね。

私がお邪魔した日は土曜日だったので子供連れのご家族が多い印象でした。

トイレにはオムツ替え用のベットもあったので普段から子供連れのお客様が多いのでしょう。

私はひとりで伺ったので、カウンターの席に座りました。

「たからまちがー」で沖縄そばと月替わりのいなり寿司を食べてみました

メニューはこちら。ごく一部ですが紹介します。

「たからまちがー」は原則、席に案内される前に注文をするシステムです。（会計は帰る時です。）私は「スペシャルそばと月替わりのいなり寿司」を注文しました。番号札を受け取ってから案内された席へ進みます。

カウンター席は番号だけではなくて、沖縄らしい”名前”が付いています。私が座った席は”山川さん”の札がありました。面白いですね。

カウンターに置いてある、さんぴん茶を飲みつつ大家さんご夫妻がお世話をしていると言うお庭を眺めながら待っていると「スペシャルそばと月替わりのいなり寿司」が運ばれました。

そばとスープと三枚肉、軟骨ソーキ、テビチだけで、紅生姜もネギも乗ってないって珍しいと思います。まずは澄んだスープを飲んでみると、とても深みがあっておいしいです。厳選した鰹節、昆布、鶏で作っていて、豚肉は使っておらず、定番の鰹節と昆布に鶏が加わることで、グッと深みが増しています。無化調なので、アッサリと表現するよりも、スッキリと言った方がぴったりくる気がします。いつまでも飲んでいたいほど幅も深みもあるスープです。

ネギや紅ショウガはカウンターに置いてあります。私はそのままスープを飲んで、後からネギを加えました。

麺はストレートのアッサリタイプ。三枚肉はくるっと丸めたチャーシューのような見た目で、薄めにカットしてあります。軟骨ソーキも、テビチもアッサリと煮込まれていました。スープとのバランスを考えてアッサリにしてあるのでしょう。お肉の旨みがよくわかります。

夏野菜のいなり寿司

月替わりのいなり寿司は「夏野菜」です。いなり寿司のご飯の上に、夏野菜がたっぷりとトッピングしてあります。オクラ、トマト、キュウリ、ミョウガ、ヤングコーンをジュレ仕立てにしてから乗せてあるので見た目も美しく、食べても一体感がありました。油揚げの味付けは控えめにしてあるなど、発想が素晴らしいです。お料理やスイーツの発想と芸術の発想は似ていると思います。

月替わりメニューはいなり寿司だけでなく、沖縄そばもあります。「たからまちがー」は夜営業もしているそうです。定期的に補充したくなる味でした。リピ決定です。

「たからまちがー」へのアクセス

赤嶺駅の近くの高良交差点を左折し、こちらの案内板に従って進んでください。

駐車場：第1、第2駐車場有

地図はこちらです。