削ぐから→足すへ 創業85年の老舗革ジャンメーカーの新たなる挑戦!カドヤの新作レッグバッグ紹介
こんにちは、二輪ジャーナリストの相京です。
先日取材用に借りていた製品をカドヤに返却に行った際に面白い製品があったので紹介します。
最近ライダーに人気のレッグバッグです。
ホルスターバッグといもいわれるこのジャンルの製品は、もともとは拳銃を収納して持ち歩くものとして使われていました。
肩掛けやベルトにかけて使うものなど形態はさまざまですが、バイクで使われる場合には腰と太もも部分で固定するレッグホルスタータイプが一般的。
その為、レッグバッグという呼び方も使われているようです。
本来の用途が拳銃を携帯するためのバッグですのでサイズは小さめですが、ライディングを邪魔しないのでバイクでの使い勝手は良好です。
そんなレッグバッグですが、カドヤでは今季二つの製品をリリース。
そのうちの一つをお借り出来ましたので紹介します。
HF LAB/LSP-2 WAYBAG
HFとはヘッドファクトリーを意味しています。
ヘッドファクトリーとはカドヤの中枢。
本社上階にある生産工場の事を指しており、ここで作られた製品はカドヤのフラッグシップ製品としてヘッドファクトリーブランドを与えられます。
LABはラボラトリー。実験室や研究所を意味します。
長年ヘッドファクトリーは「削ぐ」をコンセプトに製品開発に取り組んできましたが、今回は足すことにこだわっているのだとか。
なるほど、ヘッドファクトリーの実験的な試みとしてのブランドがHF LABということのようです。
最大の特徴は「2WAY」の名前通り二通りの使い方があるという事。
レッグバッグとしてもショルダーバッグとしても使用可能です。
太ももに固定するためのハーネスは反転させてスナップボタンで固定可能。
ショルダーバッグとして使う際にも煩わしさはありません。
本体前面のスペースはスマホを入れるのにぴったり。
アイフォン12PROはギリギリですが、ケースをつけると収まりません。
ケースをつけるひとは多いと思うので、ここはもう一回り大きいとありがたいですね。
メイン収納はマチが狭く、スマートな形状。
長財布、小銭入れ、スマートフォンを入れて丁度良いぐらいです。
メインのファスナーは左右どちらにも開く2ウェイ仕様なので使い勝手が良く、開口部も大きめ。
荷物の出し入れはしやすい印象です。
形と質感、使い勝手のバランスに優れた逸品、唯一の欠点は・・・
牛革は質感が高く、足すことをコンセプトに考えられた機能性は充実しており使い勝手は良好。
マチが狭く沢山の荷物を収めることはできませんが、見た目は非常にスマートです。
全体的にうまくバランスされており、素晴らしい逸品といえますが欠点が一つ。。。
ヘッドファクトリーの製品は全て本社内工場で職人による手作りのために生産数に限界があります。
そのため発売開始から品薄が続いており、今注文しても2ヶ月半程度納期はかかると言います。
日本の腕の良い職人が作った製品はお値段も決して安くはありませんが、メンテナンスして使えば一生モノになります。チェックしてみはいかがでしょうか?