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気分は戦闘機のパイロット!ハリソン バイク用ヘルメットインプレッション

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

最近色々なヘルメットを試してみたいと思うようになってきました。

こんにちは、二輪ジャーナリストのアイキョウです。

仕事でARAIやSHOEI、OGK KABUTOのヘルメットを使わせて頂く機会はあるのですが、

あまり海外のヘルメットを試したことがありません。

以前銀座のモトーリモーダに取材で行った時にヘルメットが展示されていたことを思い出し、

ホームページを見てみたところ、ミリタリー好きの心を揺らしまくる逸品が掲載されていました。

それが今回紹介するハリソンのヘルメットです。

ハリソンって?

ハリソンは南フランス、マルセイユ発祥のメーカー。

1950年~1960年代の戦闘機のパイロットがかぶっていたヘルメットにインスピレーション受けて製品を作っているのだそう。

初見で「ミリタリーテイストあふれまくってるじゃん!」って感じた僕の直感は正しかったわけ。

ちなみにヘルメットには実在した戦闘機の名前が付けられています。

今回お借りしたヘルメットは「コルセア」という名前が付けられており、1940年代に活躍したF4UCorsairからネーミングされているようです。

ハリソンヘルメットの重さは?

ハリソンヘルメットの帽体はグラスファイバーにカーボンを混ぜているとのこと。

軽量で強度のあるカーボンを混ぜていることで軽く強靭にしているのでしょう。

シールドは防弾ガラスの材料などにも採用されているポリカーボネイト。

厚みも充分なので飛び石でなどで簡単に割れてしまう事もなさそうです。

口元についているチンガードは簡単に脱着可能なのですが、装着したまま重さを計測したところ1185gでした。

フルフェイスヘルメットと考えれば超軽量ですが、ストリートジェットなら一般的な重量です。

ハリソンのヘルメットをかぶって走行してみた

担当者によると欧州人と日本人は頭の形が違うので、通常よりワンサイズアップがおすすめとのこと。

僕は日本のヘルメットメーカー製品はMサイズなので、今回はLサイズをお借りしましたが、結果かなりガバガバでした。

以前ヘルメットメーカーの人に計測してもらったところ、僕の頭はSよりのMサイズなんだそう。

人によって頭のサイズは異なるので、できれば店舗でフィッティングしてから購入した方が良さそうです。

帽体はSとM、LとXLが共通の2パターンでサイズを内装で調整しています。

僕は身長が164cm。男性としては小柄なので完全なマッチ棒になると思ったのですが写真を撮ってみたら意外とそうでもありませんでした。

ワンサイズ帽体が小さいMサイズはかなりコンパクトかもしれません。

実際に走行してみると鼻から下には風が入ってきます。

シールドとチンガードの隙間風なのか、チンガードに空いた穴から入ってきているのかはわかりません。

動画撮影用にマイクを仕込みましたが、風切り音で声が聞こえないほどではないので、勢いはそれほど強くなさそう。

頭頂部のベンチレーションは蒸れを防ぐためのもので、風が頭に当たる感じはありません。

軽量なので方や首にかかる負担は少なく、日常的に使うヘルメットとしては良い感じ。

撮影途中で雨が降ってきてしまいましたが、顔が濡れることはありませんでした。

風は通しますが、雨はそこまで入ってこない印象です。

風切り音はそれなりにします。静粛性の面ではスポーツジェットにはおよびません。

インパクトのあるデザインだけど、使い勝手も悪くないヘルメット

とにかくミリタリーテイストあふれる見た目が注目されてしまうハリソンヘルメット。

ですが、実際にかぶってみるとストリートジェットヘルメットとしては使い勝手に優れています。

軽量なので頻繁にバイクに乗る人にはおススメですし、クラシック系やハーレーには似合います。

スポーティなバイクよりも雰囲気重視のバイクの方がおすすめです。

他の人とはちょっと違ったヘルメットを選択したい!という方は検討してみてはいかがでしょうか?

動画でのインプレッションを見たい方はこちら

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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