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【鬼コスパ】 カーボン・認証済のクラシックヘルメット god blinc NV Road Racer

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

バイク好きが好きな素材といえばカーボンとチタン。

どちらの素材も高額ゆえに採用した製品の販売価格は高め。

ですが今回紹介する製品はカーボンを採用しながらも鬼のようなコスパのクラシックヘルメットです。

販売するのはgod blincという愛知の会社。

最近は通販などで安価なカーボンヘルメットが販売されていることもありますが、認証が取得されていない製品だったり、ヘルメットのノウハウがない商社が販売していることもあります。

god blincは製造こそ海外で行っていますが、現地でスタッフが全品検品。

認証もSG、PSCいずれも取得しています。

今回紹介する製品はNV Road Star CARBON HYBRID STDです。【以下NV Road Star】

まずは一番気になる重さをチェック

重さを図ってみると1221gでした。

個体差で重さに誤差が出てしまうのは各ヘルメットメーカー認めているところですが、公式サイトでは約1200gとの表記でしたので看板に偽りなし。

クラシックヘルメットはスポーツフルフェイスに比べればデザインを重視して機能を限定するため軽量になりますが、1221gはダントツです。

NV Road Racerが軽量な理由

god blincホームページによるとNV Road RacerはカーボンとFRPのハイブリット工法とのこと。

バイクのウェットカーボン外装を製造する際にも外側からゲルコート、カーボン、FRPの順番に張っていく工法を採用します。

恐らくですが同じような工法だと思われます。

カーボン自体が軽量なのはもちろんですが、表面が美しいため塗装をする必要がありません。

ヘルメットの重量において塗料がしめる割合は小さくありません。

帽体が完成後に塗装する必要がない点も軽量に仕上がる理由の一つといえます。

艶消しを推したい

NV Road Racerは艶消し・ブラック内装と艶有り・ブラウン内装の2バージョンラインナップしています。

主観ですが僕は艶消し推しです。

カーボンは立体的な物に一枚で張ることはできないので、必ず継ぎ目ができます。

しかし艶消しは継ぎ目が目立ちにくいのでお勧めです。

帽体のコンパクトさ

NV Road Racerの帽体はコンパクトです。

僕は身長が164センチなので、帽体が大きいヘルメットを被るとマッチ棒シルエットが強調されますが、帽体がコンパクトなので目立ちません。

シンプルでどんなバイクにも似合う

クラシックヘルメットなので、車種で言えばGB350やSR400、カタナやZ900RSなどのクラシック、ネオクラシック系のバイクがピッタリ。

ですがフォルムがシンプルなので似合わないバイクはありません。

今回はメガツアラーのハヤブサに乗って機能を性能をチェックしましたが、バッチリ似合います!

性能面をチェック

クラシックヘルメットはシンプルなフォルムにするために機能が制限されます。

NV Road Racerのフォルムを見てみると、ベンチレーションがついていません。

今回のテストでは気温30度、メガツアラーのハヤブサでの試乗だったためエンジン熱と気温のダブルの熱気が筆者を襲いました。

この状況下でノーベンチレーション・・・これは苦行になると覚悟していましたが、意外にも快適でした。

理由はオフロードヘルメットほどではないものの、顎部分が広めになっており下からの空き上げの風が流入し後頭部の方に流れていきます。

またトップライナーにはメッシュ生地を採用しており、蒸れることがありませんでした。

顎から流入した風が耳の下あたりを抜けていくため風切り音などは少々大きめになりますが、夏を含めたオールシーズン使うならトレードオフといえます。

ヘルメット前面の開口部が広いので視野が広く閉塞感がありません。

フルフェイスヘルメットの閉塞感が苦手・・・という方にもお勧めできます。

この機能で3万4980円はスゴイ!

NV Road Racerは見た目だけでなく、使い勝手や安全性も充分に考慮された製品でした。

軽量なヘルメットは首や肩への負担が少ないので頻繁にヘルメットを使うという方には文句なしにおススメ。

僕は個人的には艶消し推しなのですが、艶有りは内装がブラウンで更にクラシックが盛れているので好きな方はチェックしてみるといいかもしれません。

更に詳しいインプレを動画で紹介しています

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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