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着てみてわかった!TAICHIの2021秋冬新作が他のメーカーと違いすぎる4つの理由とは?

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

数あるバイク用品メーカー中でもTAICHIは価値観の多様化に素早く対応している印象があります。特にマウンテンパーカーや、ミリタリージャケットのテイストを取り入れたライディングジャケットは、いち早く販売していました。

マウンテンパーカーやミリタリージャケットの完成された機能性は、使い勝手が良い上に、シンプルで機能美ともいえるシルエットが多くのアパレルメーカーでも採用されています。街着のようなライディングジャケットを着用したいという新しい価値観に、TAICHIは対応していたわけです。

2021AWのTAICHIの商品を見ても、近年アパレルメーカーなどで採用されることが多くなったモンスターパーカーにインスパイヤされた商品を販売しています。動画ではこちらの製品も紹介していますが、今回はオクタンウインターフーディという製品を紹介します。

近年バイク業界の冬物商品では「インナー付き」が流行りです。中綿入りのインナーと防風性に優れたアウターをセットにする事で幅広い時期・気温に対応することができるわけです。

オクタンウインターフーディもインナー付きなのですが、他のメーカーとは異なるアプローチを見せています。

1:アウター・インナー共に防風性に優れている

インナーには保温性を求めるため、防風性に関してはアウターでサポートするのが一般的。オクタンウインターフーディはインナーにも防風性があるので単体利用でバイクに乗ることができます。

2:プロテクターはインナーに装着

いざという時にライダーを守るプロテクターはアウターに装着するのが一般的ですが、オクタンウインターフーディはインナーにプロテクターを装着します。ある意味インナープロテクター付きジャケットというわけです。

3:防寒性はインナー・アウター両方に

通常インナーに入れる中綿はアウターに。インナーの裏地に裏ボアを採用することで両方に防寒性を備えています。

4:フードはインナーに装着

近年カジュアルな見た目から人気のフードですが、襟元がごわごわしないように、アウターに着けるのが一般的。ですがアウターの首元を大きめにして、インナーにフードを装備する独特の構造を採用しています。

自分でこの原稿を書いていても「独特すぎるな・・・」と感じるオクタンウインターフーディ。アウターは流行りのコーチジャケットのようなレイアウトで単体利用する場合には街着で使えるレベルで違和感がありません。

動画ではオクタンウインターフーディのディテールとモンスターパーカーを紹介しています

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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